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文字数 300文字



眠るために数え出した
羊の群れが消えて
どこか遠くで鳴り響く
朝を告げる音
また今日も明るさの合図で
深い眠りに誘われる
普通の生活に戻れるのは
いつになるのだろう
このままでもいいような気もするし
このままではまずいようにも思う
まあ誰にも咎められることはないけど
なんとなく世間から
忘れ去られていく気がする
そんな事を思ってると
何かの機会に
活字だけ拾われて
それが自分の気持ちだったと
代弁されたなら
世の中が思えばその通りだし
自分の考えじゃないことだけは
自分がわかっていれば
それだけでいいとも思う
手に取った有名な絵本でさえも
読む人にとっては
凶器にもなる
心の痛さの基準はないけど
そのことだけは忘れないで
せめて自分だけはすごそう

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