16
文字数 274文字
有名とか言っても
知らない人もいるわけで
たとえ無名でも
私は知ってたりする
誰かの存在はいつだって
あることにもないことにも
できてしまう世の中に
現実は本当に
存在するのだろうかと問いかける
便利になった世の中に
不便になっていくモノたち
過去から受け継がれた
誰かの失敗の結晶も
今もてはやされている便利なものも
いつか不便な足枷になって
誰かの自由を束縛する
そうやって人は
不便と便利をうまく使い
前に後ろに進みながら
いつも大きな壁を見上げてる
今日の便利が邪魔になったら
簡単には壊さない
完成したプラモデルが
捨てられないように
今日も明日も同じ悩みに
流され続けて
どこへ向かおうか