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文字数 269文字
景色とか気分を
言葉と言う形にして
残したくなるのは
写真では見えない
裏側の日の当たらない
隙間に手を伸ばした時の
心の奥で感じた
トキメキに似た感情が
わがままに踊り出すから
捕まえておきたくて
知ってる言葉や
聞いたことのある響きに
縛り付けて書き記す
読み返したらその情熱が
脳裏に写真よりも鮮明に
匂いまで思い出させるから
雨の日も晴れの日も
嫌いなものも好きなものも
出会えたままの姿は
そこにしかない
それはいつまでもそこにいて
何年か後に先回りして
僕を待ち続けるんだ
いつか消える街並み
人の姿も変わるけど
僕が望むその何かはいつまでも
僕につきまとい
生き続けるいつまでも