広場

文字数 363文字

衝動は犬の吠える広場の太陽の影に
消えて見えなくなったが
導かれているのは殺戮の雨が
きっとそうなるかもしれないと思いつつも
蘇る惨めな灰色の濁った湖の泥が
際限なく記憶と犬の声を憎む
結局合わせていくのは幻影で
無意味に収束していく
あなたがどうなっても広がっていく
風景の残響が続いている
広場に夕日が差し込む
無数の犬が駆けまわっていく
恨んでいたのはきっと
選択を呪っているのだ
一時期は知らなければならないと
口をふさいで泥を掬う
日が沈んでいくどうでもいい
地続きの風景が
消えていこうとしていたが
いずれ見る光を眺めて
夜の暗闇の片鱗を眺める
仕方がないよ
なぜ物があるのか理由なんかないから
月は月であり続ける
夢見る風景の跡に残るのは
幼い窓の明かり
死んでいった殺戮の中には
沈黙を続けて
朝日を待ちわびる
それはどこまでも続いているし
時間はあなたを忘れ去るだろう
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