第5話:腕相撲と柔道の指導、親友ティムとの思い出と別れ
文字数 2,074文字
柔道で鍛えた山下の腕力がどれ位、強いのか試してみようと友人がいい出した。そして、本牧のバーに入って弱そうな米軍の兵士に腕相撲をしようと声をかけた。まるで映画のオーバー・ザ・トップの様に実際に10ドルを賭けて腕相撲をした。実は、腕相撲は腕力だけでなくテクニックが重要でそれは速攻である。
山下の友人が腕相撲のこぶしの上に手を置いてレディー・ゴーの合図で戦いは始まった。山下が一気に相手の腕を自分の方に引き込んで、あっさり勝ってしまった。負けた兵士は回りの兵士たちに笑われたので顔色が変わり真っ赤になった。その兵士の10ドルをティムが、もぎ取ったので兵士が怒り形相に変わり友人が山下にラン「Run」といって猛スピードで逃げ出した。
幸いに兵士は、かなり酔っていて捕まらずに、すんだ。無茶すんなよと山下が彼に言うと、すっきりした顔で大笑いしていた。なんか気持ちがスカッとして最高だと言ったが、危険過ぎるので、これっきりにした。数週間後、ティムが山下に、お礼がしたいという事で横浜YCACでステーキをおごると言ってきたので付き合うことにした。
できるだけオシャレしてくる様にと言うので学生服のズボンと真っ白なYシャツで出かけた。横浜YCACに着き、ティムが入館証を見せて入館し豪華なレストランで高そうな酒が並んでいた。彼がステーキを注文して何か飲み物はグラマーなウエイトレスが言うのでシャンパンを注文した。そして分厚いステーキが旨そうに湯気を上げて出てきた。
これには、たまらず、かぶりつこうとしたがティムがちょっと待て「ウェイタ・ミニッツ」といって山下を止めた。まずステーキナイフの使い方、切り方を教えるから同じ様にやれと言った。そこで仕方なくできるだけ上品そうに食べた。コーラで乾杯し、ゆっくりと味わいながらステーキをいただいたが実に旨い。こんな旨い物が世の中にあるのかと思うほどであった。
こんなうまくて高カロリーなものを食ってるアメリカ人に米や芋ばかり食ってる日本人が戦争しかけるなんて、なんて馬鹿な事をしたんだろうと山下は内心、思った。また、その数週間後、ティムから電話でセント・ジョセフ「アメリカン・スクール」で柔道の指導をしてくれないかと言うので休みの日に柔道着を持って出かけた。
そして言われたとおりに進むと元町の丘の上にセントジョセフが見えて入っていくと小さい道場らしき建物をみつけた。建物の中に入ると女の子3人「その中のに当時まだ無名だったアンルイスと思われる女の子がいた」と男の子3人が柔道着に着替えており山下も早速、着替えて挨拶した。ただ2人が柔道着を左前の着方をしていた。
そこで、すぐに直させた。左前は日本では死んだ人の着物の着方だから絶対に間違えない様に教えると、みんな一様に驚いた。続いて受け身の練習を見せて山下と同じ様にやるようにと言ったところ受け身は知らないと言った。そこで受け身は準備運動であり頭や首の怪我防止のために重要だと教えると柔道など格闘技は攻めでしょうと、彼らが言った。
その基本的な考え方が全く間違っていたので間違っている点を教えた。まず、柔道は基本的に敵から身を守るものであって自分から攻撃するものではないと言うと、皆、首をかしげた。こんな基本的な事で時間とってたら、まずいと思い、すぐに受け身を教えた。次に教えてもらいたい技を聞く事にした。すると背負い投げ、一本背負い、内また、払い腰、巴投げと派手な技ばかだった。
とりあえず、担ぎ技「背負い投げ、一本背負い」を教え、次に跳ね技「内また、払い腰」を教えた。巴投げは首を痛めると大変なので教えなかった。夕方になり終わろうとすると、ある女の子が寝技を教えろと言ってきた。内心うれしかったが実際に練習中に下半身の制御がきかなくなったら困るので、どうしようか悩んだ。
しかし教えての声が多いので教える事にした。寝技の動きの素早さと不思議さに興味を持っている様であり基本的な、けさ固め、上四方固めを教える事にした。まず彼らに寝技をかけて欲しいというので男女、交互に教えた。その中に一人、グラマーで女の子がいた。彼女の大きな胸を見て嫌な予感がした。しかし、冷静にと自分の心に言い聞かせ教え始めた。
そのグラマーな子は一番最後だった。けさ固めも最後の、その子の番になった。抑えてみると何とも言えない良い匂いがした。また袈裟固めが上半身を固める技なので上半身の柔道着の間から彼女の豊満で上を向いたバストがしっかりと見えた。見ない様にすればする程、山下の目が、その一点に、吸い寄せられた。そして、まずいと思った時は、もう既に遅かった。
自分のピラミッドが立ち上がり始めたではないか、人に知られない様に深呼吸をし自分の分身を少しなだめて終える事ができた。その後トイレに駆け込み、なだめてから何食わぬ顔で戻ってきて今度は上四方固めを始めた。その時である山下は黒人を差別する気はないが体臭は別だ。とにかく臭い上半身を抑えるので、もろに体臭が山下の鼻に容赦なく入り込んでくる。
山下の友人が腕相撲のこぶしの上に手を置いてレディー・ゴーの合図で戦いは始まった。山下が一気に相手の腕を自分の方に引き込んで、あっさり勝ってしまった。負けた兵士は回りの兵士たちに笑われたので顔色が変わり真っ赤になった。その兵士の10ドルをティムが、もぎ取ったので兵士が怒り形相に変わり友人が山下にラン「Run」といって猛スピードで逃げ出した。
幸いに兵士は、かなり酔っていて捕まらずに、すんだ。無茶すんなよと山下が彼に言うと、すっきりした顔で大笑いしていた。なんか気持ちがスカッとして最高だと言ったが、危険過ぎるので、これっきりにした。数週間後、ティムが山下に、お礼がしたいという事で横浜YCACでステーキをおごると言ってきたので付き合うことにした。
できるだけオシャレしてくる様にと言うので学生服のズボンと真っ白なYシャツで出かけた。横浜YCACに着き、ティムが入館証を見せて入館し豪華なレストランで高そうな酒が並んでいた。彼がステーキを注文して何か飲み物はグラマーなウエイトレスが言うのでシャンパンを注文した。そして分厚いステーキが旨そうに湯気を上げて出てきた。
これには、たまらず、かぶりつこうとしたがティムがちょっと待て「ウェイタ・ミニッツ」といって山下を止めた。まずステーキナイフの使い方、切り方を教えるから同じ様にやれと言った。そこで仕方なくできるだけ上品そうに食べた。コーラで乾杯し、ゆっくりと味わいながらステーキをいただいたが実に旨い。こんな旨い物が世の中にあるのかと思うほどであった。
こんなうまくて高カロリーなものを食ってるアメリカ人に米や芋ばかり食ってる日本人が戦争しかけるなんて、なんて馬鹿な事をしたんだろうと山下は内心、思った。また、その数週間後、ティムから電話でセント・ジョセフ「アメリカン・スクール」で柔道の指導をしてくれないかと言うので休みの日に柔道着を持って出かけた。
そして言われたとおりに進むと元町の丘の上にセントジョセフが見えて入っていくと小さい道場らしき建物をみつけた。建物の中に入ると女の子3人「その中のに当時まだ無名だったアンルイスと思われる女の子がいた」と男の子3人が柔道着に着替えており山下も早速、着替えて挨拶した。ただ2人が柔道着を左前の着方をしていた。
そこで、すぐに直させた。左前は日本では死んだ人の着物の着方だから絶対に間違えない様に教えると、みんな一様に驚いた。続いて受け身の練習を見せて山下と同じ様にやるようにと言ったところ受け身は知らないと言った。そこで受け身は準備運動であり頭や首の怪我防止のために重要だと教えると柔道など格闘技は攻めでしょうと、彼らが言った。
その基本的な考え方が全く間違っていたので間違っている点を教えた。まず、柔道は基本的に敵から身を守るものであって自分から攻撃するものではないと言うと、皆、首をかしげた。こんな基本的な事で時間とってたら、まずいと思い、すぐに受け身を教えた。次に教えてもらいたい技を聞く事にした。すると背負い投げ、一本背負い、内また、払い腰、巴投げと派手な技ばかだった。
とりあえず、担ぎ技「背負い投げ、一本背負い」を教え、次に跳ね技「内また、払い腰」を教えた。巴投げは首を痛めると大変なので教えなかった。夕方になり終わろうとすると、ある女の子が寝技を教えろと言ってきた。内心うれしかったが実際に練習中に下半身の制御がきかなくなったら困るので、どうしようか悩んだ。
しかし教えての声が多いので教える事にした。寝技の動きの素早さと不思議さに興味を持っている様であり基本的な、けさ固め、上四方固めを教える事にした。まず彼らに寝技をかけて欲しいというので男女、交互に教えた。その中に一人、グラマーで女の子がいた。彼女の大きな胸を見て嫌な予感がした。しかし、冷静にと自分の心に言い聞かせ教え始めた。
そのグラマーな子は一番最後だった。けさ固めも最後の、その子の番になった。抑えてみると何とも言えない良い匂いがした。また袈裟固めが上半身を固める技なので上半身の柔道着の間から彼女の豊満で上を向いたバストがしっかりと見えた。見ない様にすればする程、山下の目が、その一点に、吸い寄せられた。そして、まずいと思った時は、もう既に遅かった。
自分のピラミッドが立ち上がり始めたではないか、人に知られない様に深呼吸をし自分の分身を少しなだめて終える事ができた。その後トイレに駆け込み、なだめてから何食わぬ顔で戻ってきて今度は上四方固めを始めた。その時である山下は黒人を差別する気はないが体臭は別だ。とにかく臭い上半身を抑えるので、もろに体臭が山下の鼻に容赦なく入り込んでくる。