夢追い
文字数 368文字
胸に秘めた炎は
ひとたび燃えると
明々と周囲を照らし出す
頼りなげなくはあるものの
その灯りは暖かくやわらかで
ひどく心地が良い
決して絶やすまいと
さらに薪をくべれば
やがてそれは
身を焦がすほどの熱に変じ
我を忘れさせるほどの狂気へと走らせる
だがそうやって
ようやく手に入れたはずの灯りも
時間が経てば 勢い失い
疑念が生まれ
どこからともなくやって来る突風で
簡単にかき消されてしまう
そしてもう一度
虚しさを覚えつつ
今度こそはと
一から炎を付け直す
揺るぎない精神で
簡単には崩れない土台を作り
試行錯誤しながら
その上に思いつくまま焚き付けを置く
火打石と火打ち金で決意の火花を散らし
微々たる炎が付いたのを確認した後で
少しづつ 少しずつ
『覚悟』という名の薪を追加して
炎を大きくしていく
だがいつも
風は思いもよらない所からやって来る
そして結局
また同じ事を繰り返すはめになるのだ
ひとたび燃えると
明々と周囲を照らし出す
頼りなげなくはあるものの
その灯りは暖かくやわらかで
ひどく心地が良い
決して絶やすまいと
さらに薪をくべれば
やがてそれは
身を焦がすほどの熱に変じ
我を忘れさせるほどの狂気へと走らせる
だがそうやって
ようやく手に入れたはずの灯りも
時間が経てば 勢い失い
疑念が生まれ
どこからともなくやって来る突風で
簡単にかき消されてしまう
そしてもう一度
虚しさを覚えつつ
今度こそはと
一から炎を付け直す
揺るぎない精神で
簡単には崩れない土台を作り
試行錯誤しながら
その上に思いつくまま焚き付けを置く
火打石と火打ち金で決意の火花を散らし
微々たる炎が付いたのを確認した後で
少しづつ 少しずつ
『覚悟』という名の薪を追加して
炎を大きくしていく
だがいつも
風は思いもよらない所からやって来る
そして結局
また同じ事を繰り返すはめになるのだ