ワンダーランド歌舞伎町
ワンダーランド歌舞伎町 丸川丸
電気店の“わんだーらんど”は、新宿歌舞伎町に小さな店を構える電気屋だ。
新宿区役所通りを職安通りの方に歩いていき、バッティングセンターを越えた道を左に曲がりさらに進むとラブホテル街の真ん中にぽつんと存在する。
大きなラブホテルばかりが建ち並ぶ中に一軒だけ民家風の2階建ての家がある。
古い大きな看板が店の軒先にかかっているので電気屋だということは、誰の目にもすぐ判る。
その看板もかなり年代物で、某大手電機メーカーの旧いブランドだった
“PANASHIBA”の看板なので、ずいぶん年季の入った電気屋だと想像がつく。
その看板の年代どおり、戦後すぐに先代の店主が始めた電気屋の暖簾を現在の二代目の白沢紘一が経営している。
店員は、橋下鉄男というでかい身体をした若いのが一人いるだけだ。
歌舞伎町の真ん中で、しかもこんな小さな店構えで飯を食っていけるのか?
と、心配になるような雰囲気だが実は、かなり忙しく繁盛している。
はっきり言って、かなり儲けているといっても良いぐらいの売り上げがある。
独特の地域がら他の街にはない、特殊な顧客需要がふんだんにあり、しかも同業他社が存在しないので歌舞伎町では、ユニークな地位を築いている。
店主の白沢は、二代目経営者といいながら先代の田中誠とは、血縁でも何でもない。
では、どうして“わんだーらんど”の経営を引き継いだのか?
はたまた田中電気商会というありきたりの名前だった店をどうして“わんだーらんど”に変えたのか?
それは、おいおい説明して行くとして、物語としての“ワンダーランド歌舞伎町”を話して行こう。
この物語は、世界でも最大にして稀有な歌舞伎町という繁華街の中にうごめく変わった人物たち、これまたそれ以上に変わったドラマの数々である。
目次
連載中 全22話
2020年12月10日 15:02 更新
- 第1話 ペントハウスの団十郎2020年08月12日
- 第2話 ペントハウスの団十郎 その22020年08月12日
- 第3話 幸せの幸子さん2020年08月12日
- 第4話 手打ちのメニュー2020年08月13日
- 第5話 海を渡った初恋 その12020年08月20日
- 第6話 海を渡った初恋 その22020年08月23日
- 第7話 海を渡った初恋 その32020年08月26日
- 第8話 海を渡った初恋 その42020年08月29日
- 第9話 海を渡った初恋 その52020年09月05日
- 第10話 海を渡った初恋 その62020年09月06日
- 第11話 海を渡った初恋 その7最終章2020年09月07日
- 第12話 おいらは、ドラマー 1話完結短編2020年09月14日
- 第13話 デスパレート・シンドローム(破滅依存症)その12020年09月21日
- 第14話 デスパレート・シンドローム(破滅依存症) その22020年09月27日
- 第15話 デスパレート・シンドローム(破滅依存症) その3 2020年10月17日
- 第16話 デスパレート・シンドローム(破滅依存症)その4 2020年10月18日
- 第17話 デスパレート・シンドローム(破滅依存症)その5 2020年10月20日
- 第18話 デスパレートシンドローム その6最終話2020年10月24日
- 第19話 組の山ちゃん その12020年11月03日
- 第20話 組の山ちゃん その2最終話2020年11月04日
- 第21話 イケメンに悪い奴は居ない 一話完結2020年11月17日
- 第22話 占いのマニュアル 一話完結2020年12月10日
登場人物
登場人物が未設定です
ファンレター
ファンレターはありません
小説情報
ワンダーランド歌舞伎町
- 執筆状況
- 連載中
- エピソード
- 22話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- その他
- タグ
- ワンダーランド, 歌舞伎町
- 総文字数
- 63,506文字
- 公開日
- 2020年08月09日 15:58
- 最終更新日
- 2020年12月10日 15:02
- ファンレター数
- 0