第13話 ベガ大王とデューク・フリードの真実

文字数 2,263文字

 マジンガー・シリーズでありながらも異質でもある作品の「UFOロボ グレンダイザー」。正義そのもののデューク・フリードとグレンダイザーに対して、悪そのもののベガ大王率いるベガ星連合軍との戦いがテーマである、このアニメは海外でかなりの人気を博するものでした。
 ただ、敵側が巨大になり、多分銀河全体を席巻しつつある大勢力が、辺境の一惑星にやたらにいれこんで、かつ少数の戦力しか投入せず、最後は母星が失われたというものの、地球制服に全てをかけるとかになつて、その後の戦いでも月基地の戦力の損害はあっても、大帝国の戦力の消耗はなかったのにも関わらず、数機の円盤と巨大なキング・オブ・ベガ号だけで出撃し、グレンダイザーとコスモスべーザー3機に敢え無く返り討ち・・・。そもそも辺境の一基地のガンダル司令なんか、下級将校のはずでは?当初の№2が確か大尉だったから、少佐くらい?すると大隊長クラス?それがベガ大王様と直接話をするなんておかしいのでは?戦前、前線の少佐が天皇陛下に直接話をするという以上におかしいと思います。突っ込みどころが、マジンガーZとは比べようがないほどに拡大してしまったという感じですね。

 それで意地の悪い私は、こんな概略を考えてしまいました。
① かつて、ほぼ銀河を統一、地球などその圏外も多かったが、した大星間帝国があった。ベガ星連合とフリード王は、その忠臣的存在。元々傭兵軍から身を起こし編成されたベガ星連合とさらに古い星間帝国の遺臣(グレンダイザー(未完成)はその帝国の遺産)という差があったけれど、盟友関係で幾度も滅びかけた帝国を何度も再建(帝国権力は、その度に縮小)してたが、遂に崩壊。軍事超大国として成長しつつも、その再興を悲願とする代々のベガ星連合の王とそれの盟友フリード王。
②その関係は、デュークの祖父の代に崩壊。名将だった祖父、さらに父、王太子だった兄がだまし討ちで死に、まだ若くして、突然のベガ星連合の王となり苦闘する後のベガ大王を助けたフリード王が突然の死、その後継者となったのはフリード王は、フリード星の利益だけを求め、盟友だったベガ星連合を密かに裏切り、陥れようと画策。其のうえ、何とか、再興の手前までいったところで、旧帝国の遺志の暗殺を手引き。
③実は、フリード王家には2つの系統があり、最後の、最大の盟友であったフリード王と盟友を裏切ったフリード王は別の系統だった。そして、暗殺の疑いが濃厚。
④帝国成立時、与えられた領地=領域の一太陽系には独立した国家が既にあった。そこからすれば勝手に領地にされたわけだから、フリード王の支配を拒否。ここに派遣されたフリード王の一族は、交渉の余地があったものの、問答無用と侵攻、虐殺を実行して、その太陽系を占領。元の住民を条件の悪い星々に強制移住、強制労働により開発を強要。占領した太陽系に、自分の家臣団、領民を移住させたが、それが後のフリード星。
 宇宙各地で同様なことがあったが、特にひどかったのがフリード星。さすがに不味いと思い元の住民への融和策をとる王族と反対の別の王族の王位を巡る争いがフリード星の歴史となる。ちなみに、純粋のフリード人(後からの居住者)には後者の方が支持があった。
⑤しかし、前フリード王の遺子達の存在が発覚、彼らを助けたのが幽閉したフリード王のの長男という複雑なところがあったが、危機を乗り越え、完全に軍事超大国を再建、発展させたベガ大王の圧力でフリード王は退位、先々代のフリード王を助けたその長男が王位に、その遺子は王太子に。帝国の王族の血を受け継いでいる彼とやはり帝国王族の血の流れる娘、ルビーナとの結婚による帝国の再建を考えるベガ大王は二人を婚約させる。が、王太子は謎の事故死。
⑥以前より、色々と面倒などをみる関係にあり、文武ともに優れ、りりしく、イケメンのデュークに心惹かれていたルビーナは、婚約者の死というショックもあって、慰めるデュークにますます惹かれていく。
⑦憎き男の孫と愛娘の婚約をベガ大王は一応、了承。先代フリード王は、長男を退位させ、次男をフリード王にし、その王太子をその長男のデュークに。そして、将来に備えてグレンダイザーの完成を目論む。先住星人の天才工学者夫妻を使いグレンダイザーを完成。夫妻はその直後に殺害される。元々、デュークを、汚れた血の者と蔑んでいたベガ大王はルビーナの里帰り時を狙ってフリード星に侵攻。デュークは、グレンダイザーを奪って、事態をしったベガ星連合軍が接収していた、脱出。
⑧グレース・マリア・フリードは、デュークの実の妹ではなく、最後のベガ星連合との盟友フリード王の妹の遺子で、デュークの伯父の、デュークの祖父、彼の父に退位させられた、により密かに助けられ、娘として育てていたのをデュークの祖父が知り、取り上げて洗脳、彼の妹とした。彼女の養父は、いざとなったら、彼女を殺すことも命じられたデュークの祖父の部下。という噂がある。融和派、特にその父とされる王はその典型、の系統であるということで、フリード星先住星人の間では、好感を持たれている。
⑨以上をデュークの母に化けて彼を暗殺しようとした、コマンダー・マリーネの弟妹(シスコン・ブラコン)超天才医学・生物学者(姉によく似ている)が亡命してきて、甲児達に伝える。さらに、甲児暗殺に失敗した3姉妹の弟、フリード星先住星人であり、グレンダイザーを完成させた夫妻の子供である天才工学者が、父母、先祖、同胞の敵であるデュークを追って地球に・・・。
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