第3話 マジンガーZ復活の最高の駄作

文字数 5,639文字

 アニメ・マジンガーZが、その最終回でミケーネ闇の帝王の戦闘獣に敗れ、主役がグレートマジンガーになり、その最後に4話でマジンガーZが復活、ダブルマジンガーの活躍となるのですが、マジンガーZがが一体の機械獣に苦戦、大きなダメージを受けたり、あのミネルバXはかなりの部分が保全されていないのに、ミネルバAとして復活しないのか、兜甲児と弓さやかのラブはどうしてなくなったのか、もっと復活したマジンガーZの活躍が見たい、さやかの登場が遅すぎる等々の不満が、私にはあります、何十年も持ち続けています。
 もし、自分がシナリオを作るなら、こんなにしたい、劇場版映画アニメ、2時間版として、というのを、ある意味、愚痴として書くことにします。

1 マジンガーZの主題歌、挿入歌各種からエンディングテーマが流れる中、マジンガーZの誕生から、阿修羅男爵&海底要塞サルード、ブードとの対決、ビグマン子爵とは彼の精神攻撃を跳ね返す形での勝利、地獄島での最終決戦まで、多数の機械獣をなぎ倒すマジンガーZの強さをみせる等の展開で描く。ちなみに、ドクター・ヘルへの援軍に、迷いながらも送ろうと決意したゴーゴン大公は、暗黒大将軍はやむを得ないという顔で黙認したが、瓜二つのもう一人のゴーゴン大公、実は弟、に槍で刺殺される最後、「すまん。ドクター・ヘル・・・。」と呟いて絶命。兄の機械獣達を光子力研究所へ向けるゴーゴン大公(弟)と通信画面の向こうで渋い顔の暗黒大将軍。これは光子力研究所の防御網(原作・アニメよりパワーアップバリア、電磁波、一度もだけ出たロケット弾発射機、侵入防止光線?に加えて、衝撃波砲、ミサイル自走砲多数、武装垂直機多数)と戻ってきたマジンガーZが壊滅させる。しかし、それから数日を経ずして、修理途中のマジンガーZは戦闘獣(7体)の攻撃に全壊状態に。この最後は音楽等はなし、ただし、マジンガーZは、各一体全てに、一矢は報いる程度に奮戦。また、力自慢のゴリラ型戦闘獣に軽く力で負けるボスボロットを見て、甲児が「ボスボロットは、パワーアップ前のマジンガーZのパワーを上回っているのに、あんなに簡単に!」と絶句したり、さやかを助けようとしたり、さやかがふらふらと崩れ落ちたジェットパイルダーに泣きながら駆け寄り、「甲児君死なないで!」と抱きついたり・・・。そして、到着した圧倒的なグレートマジンガーの活躍。それを見て、思わず絶望の叫びをあげる甲児。

2 次の瞬間、汗びっしょりで起き上がった甲児。その隣で、同様なさやか。二人は米国留学中。
 弟、四郎からの電話、その中で自分達とグレートマジンガーの活躍を語ったことが、二人に悪夢を見せた原因。お互いに自分の弱さと自分といてくれたことに感謝しあう二人・・・二人の半身が・・・裸で一つのベットの中。口付けして、掛布団の中に。(。・ω・。)ノ♡突入。もう二人は十分大人だし・・・。ここで一幕の終わり。

3 四朗が語る自分達とグレートマジンガーの活躍。ユリシーザー将軍が七体の精鋭戦闘獣を陣頭指揮。そのコンビネーションに苦戦するグレートマジンガー。そのコンビネーションを破らなければならないとの兜所長の言葉に「一瞬でいいんだ。剣は馬鹿で、性格の悪い、生意気な・・・・(長々と続く)だけどよ、戦闘センスだけは抜群だ。一瞬でも止めれば何とかなる。」と叫ぶ。ボスボロット、ロボットジュニア、ビューナスAそして甲児のバイク(ワトソン博士による改造型。ミサイル、レーザー銃も装備。)に乗るミサトの一斉攻撃で、0コンマ1秒、コンビネーションが破れた隙をついて、グレートマジンガーは逆転勝利。
 地獄大元帥は、連携の欠けた、指示を完全に守れず、結果的には敗れたユリシーザー将軍とヤヌス侯爵の失敗の原因を指摘しつつ、責めることなくかえって慰労。

4 前回作戦は、超合金NZ等の製造の一部を担っている光子力研究所施設の破壊とマジンガーZ復活がないかの確認も含んでいて、前者についてはほぼ任務達成、後者は可能性はないとの判断となった。要塞デモニカの科学要塞研究所攻略司令官にヤヌス侯爵、対グレートマジンガーとビューナスA司令官はユリシーザー将軍。今回は科学要塞研究所攻略にも戦闘獣2体をつけ、前回より強力な戦闘獣8体をグレートマジンガーに、ビューナスAには3体をあて、陣頭指揮のユリシーザー将軍は万能要塞ミケロスⅡに座乗。闇の帝王、アルゴス長官の同意を得て、不満を唱える六大将軍には今後の世界征服作戦をまかすことで宥める地獄大元帥。一方、科学要塞研究所ではグレートマジンガーとビューナスAの段階的強化と研究所の防衛システムの強化プロジェクトを実施中。両研究所で協力して開発した超合金NZの強化素材(故兜博士の研究メモによる)の部分交換等。

5 戦闘獣が2か所に出現。二手で出撃するグレートマジンガーとビューナスA。グレートマジンガーは、ユリシーザー将軍の陣頭指揮と強力な8体の戦闘獣、ミケロスに大苦戦。「強化されている今のビューナスAなら、戦闘獣1体なら互角以上に戦える。2体なら、何とか逃げることができる。しかし、3体では・・・。」とジュンからの通信にうめく鉄也。
 科学要塞研究所は戦闘獣2体とデモニカの急襲を受け、奮戦しつつも光子砲、多連装ロケット発射器、魚雷発射管、電磁砲等などが一つ、また一つ破壊されていく。
 その頃、光子力研究所の上空にジェット機が1機、そしてパラシュートが2つ。暫くして、破壊された施設の下から新たなドーム型施設が浮上。その上空にジェットパイルダーが2機。開くドームの中から、マジンガーZとミネルバAが現れる。ジェットパイルダーの中には、勿論甲児とさやか。二人の「ジェットパイルダーオン」の叫びとともに、それぞれ合体。2体は動き出す。「ジェットスクランダー」高速で走る(少なくとも新幹線サイシンガタ並みに)2体は飛び上がり、ジェットスクランダーと合体。科学要塞研究所に急行。
 そのころ科学要塞研究所では、最後の抵抗線が何とか保っていた。バリアも最後の多層バリアが軋みながら保っていた。ボスボロットとロボットジュニアが、何とか少しでも科学要塞研究所への攻撃を減らそうと、手榴弾(巨大)の投擲とジュニアミサイルで援護していたが、焼け石の水。デモニカも2体の戦闘獣も完全に無視。絶望する彼らの頭上に、マジンガーZとミネルバAの姿が。
 慌てるヤヌス侯爵を叱責し、地獄大元帥は冷静に迎撃を命ずる。しかし、圧倒的な力で戦闘獣2体は破壊され、はるかにパワーアップした光子力ビーム(段階あり)、ブレストファイヤーと大車輪ロケットパンチ(フルバージョン)でデモニカが損壊、大車輪ロケットパンチの回転の最中に攻撃をできないと踏んだヤヌス侯爵が地獄大元帥の静止を振り切って飛び出すが、ミサイルパンチで倒され、彼女をかばいながら、地獄大元帥は撤退を命令。その頃、どちらもぎりぎりの状態のグレートマジンガーとユリシーザー将軍。地獄大元帥の命令で、何とか体を引きずってよろめきながらもミケロスに帰還、撤退。それを追う事もできず、何とか立っているのでやっとのグレートマジンガー。

6 父と再会する甲児、本格的改造を始めるグレートマジンガーとビューナスA。
「マジンガーZとグレートマジンガーはどっちが強いんだ?」
とボス。改造後のグレートマジンガーと新生マジンガーZでは一長一短、パワーはグレートマジンガーが一歩上だが、防御力はマジンガーZが上。ミネルバAは改造前のグレートマジンガーを上回る(ちなみに、ミサイル、ドリルミサイル、サザンクロスナイフは打ちっぱなし自動追尾、かつ敵味方識別装置付きに)、でも、プランクがある自分達はハンデがあると説明する甲児にボスは、
「俺達とボスボロットが助けるから負けるなよ。」
しかし、甲児は苦笑して、
「ボスがそんな小さなことを言うなよ。ボス達とボスボロットは、マジンガーZとグレートマジンガーのいわば守り神みたいなものじやないか。」
「お前、本当に甲児か?」
と笑いあう一同。一方改造中のグレートマジンガーとビューナスAを力なく見つめる鉄也とジュン。
 マジンガーZの復活を探知できなかったアルゴス長官は、責任を感じて、地獄大元帥の代理ね部下としてマジンガーZとの戦いを志願。その意気を感じた闇の帝王の命に従い、デモニカⅡと好きな数だけの戦闘獣を、地獄大元帥は提供。
 光子力研究所を襲うアルゴス長官だったが、マジンガーZとミネルバA、強化された光子力研究所の防衛網、さらに超合金Zの盾と兵器をもったボスボロットとダイアナンA(スカーレットビームが両目、両腕にあり計5門、飛行能力あり)の前に完敗。
 項垂れて、前に膝まずくアルゴス長官に地獄大元帥は、
「いや、色々と重要な情報を得た。それにねあのまま、自分がそのまま突っ走っていたら自分は、惨めな失敗をしたろう。それに、決定的な情報を得た。感謝する。」
とかえって頭を下げる。そして、総力戦を闇の帝王を進言、そのような心がけならと、許される。
 鉄也とジュンが、深く沈んだ黒いオーラを出しながら、静かに見つめ合っていた。悪霊将軍ハーディアスの配下が、二人の黒いオーラを発見したのである。

7 総力戦が始まる。飛び出す甲児とさやか。海に出た二人の前にミけロスⅡとグールが。戦闘獣多数との交戦。次第に、海中に戦いの場に。海中のミけロスの中にはアルゴス長官とアンゴラス将軍。水中の戦闘力を強化している可能性が高いという地獄大元帥の考えだったが、やはり水中の戦闘力は落ちるだろうとは二人の見かただったし、念のためかなりの兵力を動員すれば大丈夫だろうとは地獄大元帥の考え。甲児とさやかの通信も、それを裏付けていると思われた。二人は故意に苦戦を装った。とはいえ水中にミケロスにブード4隻(アルゴスとアンゴラス)、空にグール2機(怪鳥将軍バーダラー)と戦闘獣多数で先の見えない戦に。
 ずるずると連携の機会を逃すというか潰すように出撃しない鉄也とジュンに堪忍袋わ破裂されせたボスは四朗達をつれて出撃(四朗を無事なところにとの兜所長の内々の意)。
「見損なったわ。ボスはね、あんたはどうしようもない嫌いな奴だけど、やることはやる奴だと言っていたのよ。それにねジュンさん、あんたなんて、ボスに恋される資格はないわ。孤児だってことは、私達だってそうよ。でもね、ボスは一度だってあんた達のような、情けないことはしなかったわよ、言わなかったわよ。」
と言ってミサトは出撃。その後さらに、兜所長の言葉を聞いて二人は出撃。しかし、ユリシーザー将軍とドレ―ドー将軍が待ち構えていた(グール4機)。完ぺきな陣形で包囲され、苦戦に一方、光子力研究所はミケロスⅢとグール1機に座乗する猛獣将軍が、ヤヌス侯爵は科学要塞研究所はデモニカⅠで強襲。地獄大元帥はデモニカⅡで全体指揮と支援に。

8 巧みな連携と飛躍的に強化されていた水中での戦闘力で、甲児とさやかは次第に優勢になり、追いつめられるアルゴス達。ついに空海で2将軍も失い、地獄大元帥からの撤退の助言に、「もう十分やった。」との言葉に感謝しつつも、時間を稼ぐとミケロスⅡのアルゴスは最後まで戦うが、マジンガーZとミネルバAのバージョン3の光子力ビームアイアンカッターでミケロスⅡごと爆死。皆の救援に急ぐ二人。
 一方、グレートマジンガーとビューナスAは、グール2機を破壊、戦闘獣多数を撃破したものの、さらなる援軍の戦闘獣との戦いもあり、大きなダメージを受けて、ふらふらの状態。しかし、止めにとばかりに押しつぶそうとする地獄大元帥の座乗デモニカⅡに兜所長が科学要塞研究所上部で特攻、大きな損害を与えて阻止。駆けつける甲児は瀕死の父を発見、父の説得で鉄也達を赦すつもりになった。

9 苦戦するグレートマジンガーとビューナスAの前に、マジンガーZとミネルバA、さらにボスボロット、ロボットジュニア、ダイアナンAⅡ(ミサト操縦)、さらにダイアナンAⅢ(ワトソン博士娘)他二機のジェットパイルダー(過去甲児に恩義のある男二人が操縦)が参入。激戦の中、光子力研究所破壊が完了して駆けつけてきた猛獣将軍も加えた三大将軍を含めた主力を壊滅させて後、修理隊が駆け付け応急修理をするグレートマジンガーとビューナスAを皆に頼み、マジンガーZとミネルバAは、二機のデモニカに向かう。

10 戦闘獣を蹴散らして悪霊将軍ハーディアス(ハーディアスの攻撃は主に精神攻撃。苦闘しつつも「無駄にビグマン子爵と闘ったわけではないぞ」という甲児が打ち勝つ。)と昆虫将軍スカラーベと激闘を繰り広げながら、科学要塞研究所攻略中のヤヌス侯爵のデモニカⅠに挑むマジンガーZとミネルバA。
 応援に駆け付けようとするデモニカⅡと地獄大元帥の前に修理なったグレートマジンガーとビューナスAその他がそれを阻止。グレートマジンガーとビューナスAが、応急修理で万全でないため苦戦するが、デモニカⅠを破壊したマジンガーZとミネルバAが参陣。地獄大元帥を自分の手で(兜所長の仇うち)との鉄也の意志を汲み、一撃離脱の攻撃を加えてデモニカⅡへの攻撃に集中するマジンガーZとミネルバA。苦戦しつつも、ボスボロット達の手助けで、グレートマジンガーとビューナスAは地獄大元帥を倒し、その少し前デモニカⅡはマジンガーZとミネルバAのフルパワー限界ぎりぎりのブレストファイアーで(その前にフルパワーの大車輪ロケットパンチで大穴が開いていた)で爆沈。
 ミケーネ闇の帝王は、「今回は私の負けだ。いつかまた会おう。」と地下深く消える。
 負傷し、仲良くリハビリ中の鉄也とジュン。見舞いに来て、余裕で寄り添いあっている甲児とさやか。それを見て慌てる、悔しがるボスに、「もう、私がいるでしょう。」と怒るミサト。

 だめ?

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