第14話 バビル2世とリングにかけろ

文字数 2,296文字

 バビル2世とリングにかけろは、どちらの原作者も、男女の色恋は、気持よいくらい、要素としては小さなものでしかありません。前者の最初のアニメなど、ヒロイン?が途中で交代してしまい(「こ、こら、バビル2世、何時になったら思いだすんだ!薄情者!」と突っ込みを入れ、思いだす回を期待して裏切られました。)ました。その後のアニメでははっきりしたヒロイン達?が登場したのがありましたが。後者は、その後も、この作者の作品は時代にあらがっているというか、本当に気持のいいくらい、男の熱いバトルもので、徹底していました。

 で、私の、いけない妄想ですが、まずバビル2世から。ヨミを倒した、その後ということで。

1 バベルの塔。寝室のベッドの上で眠るバビル2世。暗がりから、息を殺して近付く影。
「父ヨミの死後、私は父の組織の残党に担ぎ上げられて、世界征服を始めることになった。そして、親子二代にわたって、バビル2世にその野望を打ち砕かれた。バビル2世は、私の命を助けた、全てを忘れて平穏に生きろ、第二の人生を平穏に送れ、と言ったわ。でも、私は忘れることなどできなかった。」
 と女の声での呟き。そして、
「今日、この日を待ちかねていたことか…。もう、バビル2世、逃がさない!」
 そして、次の瞬間、
「バビル兄さん!私、16になったよ。結婚して!」
と裸の美少女、ナイスバディです、か上から…。
「はあ、はあ…。」
「お兄ちゃん、ひどいよ~。」
 一瞬早く、目覚め、反応したバビル2世は、少女を押さえ込んでいた。もちろん、単に動きを抑えただけである。
「これはどういうことた?」
 虚空に向かって叫ぶバビル2世。間が少し入って、声がどこからともなく…。
「マイ様が、三時間前に16歳におなりになっただけです。」
 そして、下から、
「約束したじゃない?16歳になったら結婚してくれるって。ひどいよ、それなのに…。私、Mじゃないよ~。」
「ご主人様が決めたことです。16歳で結婚する年齢、と。」
「お前たち…。それは、結婚年齢のことを言ったのであって、結婚するということでは…。」
「では、ご主人様はマイ様と結婚したくない、好きではないということですか?メイン電子頭脳の私としては、お子様をと思っておりますが、マイ様を嫌っておられるなら、無理強いいたしませんが…、私はマイ様と主様が相思相愛だと思っていましたが…。」
“こ、こいつ…、こういう駆け引きを…。”
「お、お兄ちゃん、私のこと、嫌い?私ってブス?」
 涙ぐむ、求め訴えるような目を向けられたバビル2世は、
「そ、そんなことはあるはずないじゃないか…。」
としどろもどろに。

2 何とか「好き・・・決まっているじゃないか・・・でも・・・。」と何とか胡麻化したバビル二世。その彼に、日本政府からの要請が。あらたな世界の危機が・・・。ヨミの残党がかつてのヨミの組織並み力になつて、活動を開始したという。日本政府内の内通者を警戒して、密かに育成していた協力者達から、さらなる情報を集めつつ、襲撃をかけて敵組織を撃退して・・・。

3 お約束の、敵組織に祭り上げられた、もう一人のヨミの娘を倒す=助けて・・・。バベルの塔内では、「ねえ、私が正妻ですよね、お兄様?」「離れなさいよ!お兄ちゃんは私のものよ!」と、裸の美少女2人に挟まれて悩むバビル二世に、「お二人とも妻にして、バンバンお子様をつくっていただければ・・・。」

 あるいは、初代アニメの最終回で、
・「久しぶり。もう帰ってくるんでしょう?バビル二世じゃなくなったんでしょう?」「だ、誰よ、あなたは。彼からはなれてよー!」「あなたこそ誰よ―」と火花を散らす二人に挟まれて、あわあわ・・・のバビル二世。
がほしかったな。

 リングにかけろ。阿修羅一族編では、河井武士は実は阿修羅一族の孔子で・・・という設定で、結局は高嶺竜児を庇って重傷を負っています。その後、ピアノの演奏会に出て元気になっていますが・・・。当然退院して、河井家に戻るわけでしょうけど、ここで悪い妄想。姉貴子と対面。
「武士。あなたは私とは血のつながらないことは、もうしっているでしょ?あなたなら、音楽家として独り立ちできるし、あなたへの償いとして河井家も私も全面的にバックアップするわ。」
「そういうことではなくて・・・姉さんに、どうしても話したいことがあるんだ。」
「恨み言なら、聞くわよ。あなたには、言う権利も、責める権利もあるわ。」
「そんなことではないよ。実の姉弟ではないとわかったからこそ言える、言いたいことがあるんだ。今言わないと、この後ずっと言えなくなって、ずっと後悔し続けなければならないと思うるから・・・。」
「そ、そう・・・。私にもあるのよ。」
「それは?」
「武士は男でしょ?こういう時は、男から言うものよ。軟弱者に、育てたつもりはないわよ。」
 姉の真剣な、今まで見た事のない迫力に思わず唾を飲み込む武士とその決意の強さを感じて震えさえ感じる姉貴子の間に、少しの間沈黙が流れた。武士がそれを破って口を開いた。
「姉さん・・・いや、た。貴子さん。ぼ、僕は前から好きだった、姉としてではなく、女性として。」
 体から緊張が取れて、力が抜けるような感じと次に何がおこるのかという不安に支配された武士に、
「そう・・・。」
とだけ貴子。がっくりとしかかる武士の目の前で、貴子は服を脱ぎ始める。
「姉さん、何を?」
「貴子でしょ?わかるでしょ?これ以上私に言わさないで。」
 そのまま全裸になつた彼女は近づいてきて、彼の服を脱がし、唇を重ねる。彼も応じて、二人のぎごちない口付けは、しだいに舌が絡まり合って・・・。 




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