第5話 ブラックなドラえもんについて

文字数 1,404文字

 「ドラえもん」は、結局ダメ少年のび太君が、ダメ人間、負け組としてひどい目に合うののを楽しむ漫画、アニメではないかと思う時があります。
 ドラえもんのおかげで、なんとかなったり、助かったりすることもありますが、結局はひどい目に合う事の方が多いと思います。成長したのび太君は、やっぱりしょぼくれた人間でしかありません。彼をいじめたジャイアンやスネ夫の未来の方がずっと明るいのではと感じてしまうのは、私だけでしょうか。私だけかもしれませんね。
 でも、ふと、ドラえもんは、友人を装って、のび太君をダメ人間にするために、未来から送り込まれた存在ではないかと思ってしまう時があります。そんな私は、こんなブラックドラえもんを夢想してしまいました。

1 のび太君が突然現れた少女に拉致。彼そっくりのロボットが入れ替わり、ドラえもん以下誰も分からない。のび太君は、どことも分からないところで、ロボットから送られる画像で学校の授業を受け、少女により運動、勉強、規則正しい生活を強要される。

2 彼女はのび太君をおじいちゃんと呼び、未来から来た彼の孫だと自己紹介する。彼女の下で生活している内に、今まで分からなかった授業の内容がよくわかるようになり、体力も運動神経を信じられないくらいに向上した。

3 自分自身の変化に驚くのび太君に彼女は、彼は天才の片りんを見せ始める時期のはずなのだがドラえもんが、彼に接することでのび太君はダメ人間にされているのだと伝える。そして、その影響を完全に取り除くために自分は、こういう措置をとったのであると言うのだった。

4 ドラえもんがそんな存在であるとは信じられないのび太君だったが、防御措置を施し、このことは秘密と約束させられた上で解放された。通常の日常に復帰したのび太君は、授業では正解を連発、授業の内容を完全に理解、それだけに授業の内容が面白くなって、勉強も熱心になった。また、体育の時間でも大活躍。嫉妬したジャイアンとスネ夫に襲い掛かられるけれども、返り討ちにしてしまう。

5 そんなのび太君を見て、次第に険悪になるドラえもん。半信半疑で悩むのび太君の前に孫と称する少女が再び現れる。彼女とともに、未来に戻るドラえもんを密かに追っていくのび太君。
そこで見た者は、ドラえもんを送ったはずの未来の子孫、見た未来の世界が作り物である事実。

6 実は、ジャイアンはその後、背は伸びず「ちびのジャイアン」と呼ばれ虐められる存在になり、スネ夫は所詮小さな地域の金持ちに過ぎないことを知り劣等感に落ち込み、静香は「デブでブスのあんたがのび太君の友達だなんて相応しくない」と虐められ、出来すぎはしょせん20過ぎたらただの人でしかなかった。そういう彼らに文武ともに優等生となったのび太君は、何時までも友人として接し、守っていたけれども、立場の逆転を許せなかった彼らは結託して、のび太君ダメ人間化を実行。のび太君が開発したタイムマシンなどを盗みだして、ドラえもんを送り、嘘の未来を信じさせ、ドラえもんの発する特殊な香りで彼をダメ人間化していた。

7 嘘だよね、ドラえもんと飛び出すのび太君に、襲い掛かるドラえもん、凶悪な顔をした。
  危機を孫と強力して乗り越えたのび太君。ジャイアン達は、警察に逮捕。
 ドラえもんに関する記憶を削除されたのび太君は、何か少し寂しさを感じつつも、友人?達をしり目にどんどん成長していく・・・。
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