第7話 銭形警部のスピンオフ

文字数 1,781文字

 名作「ルパン三世」の敵役、やられ役として活躍する銭形警部にはスピンオフ作品はありますが、地味な、人情警部物であって、ルパン三世は関わらず、すごい銭形警部というものではありません。パチンコのルパン三世で、「今回の銭形警部は手ごわい」という表題をみたことがあり(私はパチンコはやったことはありません)、知人からルパン三世が全く歯が立たない銭形警部のでる話があると聞いたことがありますが・・・(見つけることができませんでした)。
 で、私が銭形警部の大活躍を夢想すると・・・。

①犯罪で悩む某国某市の警察署。左遷されたという奴の出迎えなんか、と騒ぐ行動派の金髪美人刑事。友人で同僚の知的派のやはり金髪美人刑事に窘められ、宥められて空港に出発。それが、帰ってくると、「銭形警部って最高よ!」と超興奮状態。乗っていた旅客機でハイジャックが発生。しかし、空港に着陸した時には鎮圧、全員逮捕されていた、銭形警部により。さらに、彼の頼みで銀行に寄ると、銀行強盗団が乱入。たちまち銭形警部により鎮圧、全員逮捕。
②「ふん。腕っぷしは認めるけど、それだけだからルパン三世にしてやられるのよ。」と知的派金髪美人刑事。彼女は、ほぼ解決見込みのいくつかの事件への意見を求める。資料を全てもらった銭形警部は、別室に。暫くして出てきた銭形警部は、「見直しが必要だな。」「はあ?」と不満顔の彼女に、「証言者の考古学者が発掘した完璧な状態の土器をそのまま持ち出しているが、これは考古学者でないことを証明している。鷹にナイフ発射機をつけてナイフを発射しというが、訓練された鷹は完ぺきに獲物をしとめるものの、そこから発射器でナイフを発射するのは人、照準器もなく、遠方からの遠隔発射、これでは命中不可能。そこにいた客全員が嘘をついていた可能性がある。赤真珠の技術を開発者を殺して自分のものとしたというが、継続して商業的に生み出すまでの時間の方がかかるし、苦労が多い。その部分が欠けている状態での話はおかしいだろう。」等々指摘、さらに論理的に真犯人を推定。そして、知的派金髪美人刑事も銭形警部の信奉者に。
③犯罪組織の巣窟、警察隊が突入。しかし、元某国特殊部隊の伝説的将校である美人女ボスにタジタジの警察隊。銭形警部と一騎打ち。拳銃一丁の銭形警部に彼女は完敗。両手に手錠の彼女は「今度会ったら、あんたの嫁になるからね。」と言って、やおらキス、そして連行されていく。
④他方、ルパン三世というと・・・、話は銭形警部左遷のニュースが新聞に掲載された日にさかのぼる。「ルパンはまだ寝ているのか?奴の当番だろう、今日の朝飯は。」と怒る次元。「いや、既に台所でパンを焼いている・・・。」と五右衛門。「その前に、ジョギングして、シャワーを浴びて・・・。」困惑気味の峰不二子。「お―、ごめんごめん。もう少し待ってくれ。もうすぐ準備できるから。」とルパン三世。そして、出された朝食は、豪華なもの。「うまい」と3人。「ところで銭形が。」と次元。「銭形のおっちゃんは大丈夫だった。大活躍してもどってくるさ。」とルパン三世。食後次の仕事の話。ルパン三世の計画の完璧さに、3人は絶句。「どうなったの?ルパンは?」と不二子。「いや、昔はこうだった・・・。いつから・・・・?」と考え込む次元。
⑤銭形警部左遷の原因を作った完全知的捜査のN氏とそのチームを、せせら笑うようなルパン三世の大進撃。「追い込んでいるんだよ。」と究極AIを駆使して待ち構えるN氏は、ルパン三世に完敗。日本警察が非協力だからと叫んで立ち去るN氏。その頃、「待て!ルパーン!」と銭形警部と美人金髪女刑事二人。「銭形のおっちゃん、じゃないの~。金髪美人のハーレム作って隅におけないね~。」というルパン三世。上手く逃げおおせたルパン三世、しかしながら計画の一部は放棄せざるを得なかった。
⑥悔しがる銭形警部の前に、峰不二子が。「ルパンの居場所、教えてあげましょうか?」銭形警部は無言で、去る銭形警部と2金髪美人刑事。少し離れたところから声が。「用はあっしがあるんだよ。」着物姿で、十手と銭を手に持った男が・・・。
⑦銭形警部の活躍が評価、その場で復帰の話が。ルパン三世逮捕への執念は変わらない銭形警部と、ルパン三世を逮捕できるのは銭形警部だけ、彼にどこまでもついいき、助けることを
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