第16話 デスラー総統閣下の婚活

文字数 2,176文字

 「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統。
 松本零士先生の作品の中に、別居中(心を読み、幻覚を見せることもあって)の妻と娘が唐突に出ていますが、その彼女もしんでおり、基本的には彼の妻子は登場することはなかったと思います。 
 物語開始時の推定年齢、地位、立場から結婚歴なしは考えられず、既婚者、死別、その妻との間には子供はいなかった、と考えるのが妥当でしょう。そして、地球との良好な関係をもつことになったデスラー総統が、当然再婚の圧力にさらされているでしょうが、地球との今後とも良好な関係を考えて、地球人の女性を妻にしようと考えるのは、おかしい筋ではないと思います、個人的には…。
1 宇宙をかく乱した勢力の残党も含めた恒久的和平が締結されたの報を聞き、安堵する古代一同。
2 地球統合政府首相から呼び出された古代達ヤマトクルー幹部。そこで、デスラー総統から、長く独身の身だったが、再婚を求める声が強く、地球との恒久的和平の象徴の意味から、地球人の女性を妻にしたいとの要請があり、既に書類等で地球統合政府ーガミラスーデスラー総統との間で調整が行われて、5人の女性との見合いが行われることになり、デスラー総統、花嫁候補者の護衛、決定後、結婚式、ガミラスまでの帰還の護衛までの任務を一貫して行うことを命じられる。
3 友好関係にあるとはいえ、複雑な感情が自分達にも、周囲にもあることを知っている古代達は困惑しつつも、命令には従わざるを得なかった。一方、デスラー総統としては、ガミラス星の次期総統は、自分の一族から選ばれるだろうが、地球人の血の入った自分の子供はガミラス星総統には絶対選ばれないが、それ相応の地位につく。それは、地球、ガミラスの友好の象徴となるとの考え、ガミラス星的な発想があった。
4ガミラス星、地球と彗星帝国等の残党の反対勢力の暗躍、花嫁候補者の中にも殺意を持つ者もいて、デスラー総統の護衛にはヤマトクルーの苦労は並大抵のものではなかったが、デスラーの思いと通じ合ものも感じ(その間の敵対勢力との派手なバトルは当然、物語半ばを占める)、話は展開。
5 死線をもともに潜り抜けた結果、最後は5人の花嫁候補者は全員、「デスラー総統様~!」となり、かつ反デスラー総統派の女首領も同様になり、「デスラー総統も、優柔不断なところもあるんだ。」と古代に突っ込みを入れられるデスラー総統は、結局、6人全員妻として…。
あれ?ハーレムになっちゃった?そこは、流石にデスラー総統は、堂々とその状況を受け入れて・・・めでたし、めでたし・・・かな?

 自分の小説とコラボさせたかった・・・。
 他の宇宙と重複する部分が発見されたが、デスラー総統から、ヤマトに艦が確認されたとの連絡が地球に。アナライザーは、
「ヤマトに似ているのではなく、より大和に似ています。」
との回答。
「?」
 古代一同。
「つまり、よりかつての戦艦大和に似ているということだろう。」
と真田。
 一つの事件をきっかけに、その宇宙の一勢力と接触、交渉することになり、デスラー自ら率いるガミラスの小艦隊と地球からヤマトがその星域に向かうことになった。
 相手側からもヤマトに似た艦を中心とする小艦隊が現れ、ヤマトでその交渉が行われることに。
 デスラーと古代達が待つヤマトに、かつての大日本帝国海軍の礼服を来た、五人。一人の男に4人の女達が従っていた。相手側は、古代もデスラーも知っていて、自分をゴセイと名乗り、女達をリリス、メドゥーサ、マリア、そしてセンリュウと紹介した。
 交渉というより、互いを知るための会談が開始。
 既に地球には、天皇家も日本そのものはなくなっているとこを聞いたゴセイは、ある言葉を言いかけるが、
「私も至高のお方達に面目のない身だからな。非難できまい。」
 その至高の方達の名を聞いたアナライザーは、それについて質問した古代に回答を拒否。
「そのテレサとやら、神をも自称する存在・・・私達の宇宙にもいるのですね。その女を殺すのは、私にまかせて下さいね。」
というマリア。
「神と自称する女だからな、仕方があるまい。」
「そうだね、しかたがないね。」
とリリス、メドゥーサは不満顔で同意。
 そのやり取りに反発、怒りを感じるヤマトクルー。ゴセイは、マリアを元最強の戦いの女神だと教える。メドゥーサは、元最強にして最凶の魔王、そして、神も悪魔も恐れた破壊と殺戮の魔女がリリスだと説明、彼らとは全く異なる世界を話す。そこから・・・。松本零士先生が故人となり、残念無念・・・絶対無理でしょうけど・・・。

 テレビ・アニメの「ヤマトⅢ」で、ボラー連邦の主力艦隊の先鋒艦隊を、ヤマトを護衛するガミラス・ガルマン帝国艦隊が体当たりで相打ちの形で全滅させるのですが、その5.5倍の第主力艦隊をヤマトだけで全滅させてしまうのですが、ちょっとガミラス艦隊が弱すぎるように思えてなりません。やはり、ヤマトと協力して前衛艦隊を撃滅、第一主力艦隊は多勢に無勢なので、体当たりも含めた捨て身の攻撃で大損害を与え、陣形を崩し、混乱させ、数を大幅に減らして、時間を稼ぎもして、ヤマトの反撃体制を準備させる、そして、ヤマトが残るボラー連邦主力艦隊を撃滅させる、というストーリーがいいと思うのですが。結構、そんな不満な戦闘シーンというのは多いような・・・。
  

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