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 と、つまらない事を思って。
俺は、この任務への緊張感を緩めた。

「では、作戦開始です!」

そう言うと、キャノピーを下げられ。
俺は完全に1人になった。
 操縦席は広いようで狭い、身体に緩衝材の様な物が俺を押してきた。
空気で膨らむものなのかな?
エアーバッグみたいな物か?
どうやって操縦する?と考えたら。
両腕と脚は動いた。
 えっ?操縦系統のレイアウト?
レイアウト、レイアウト。
俺は、必死で思い出した。

 だが大丈夫。こいつは確か、かなり簡略化された操縦方法だった。F16よりも簡単だと、誰かが言った。
F16なんて知りませんよとは言えなかった。
 機体は勝手にハンガーから出て。
滑走路へと出た。そして離陸を始めた。
グッ!とGがかかったが。ゼニックのロケットよりは可愛いものだ。あの時は押し潰されるかと思ったものだ。

 そして機体は一回、ロールをうった。
コンバットピッチロール?
ジェットコースターに乗っている様だ。
 勝手な事をするなとコンピューターが操縦しているのだろう、この戦闘機に文句を言いたくなった。
 すると突然、回りの緩衝材が緩み収納された俺は自由になった。

ハーッと深呼吸をすると、管制から無線連絡。
何を言っているのか良く分からなかった。
まあ良い、面倒だ。
俺は、ウェイウェイを繰り返した、あはは。
相手は黙った。
 コンピューターの音声出力が始まった。
やっぱり英語だった。
俺はメモ書きをポケットから取り出しながら、航法装置のボタンを押していたが。
無線では管制が、

 『Getback、overbaad!』

と叫んで煩かった。コンピューターも、

 『NOcontrol、NOproblem、NObody』

とあまりにも煩いので。
シャラップ!と叫んでやった。
皆黙った、あはは。
 そして、航法装置に座標を入力して。
オートパイロットのスイッチを入れた。
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