オーバーバードトランザム!

文字数 763文字

 俺の名は桜花隼人(さくらばなはやと)
日本初の国産有人ロケットのパイロットだ。
その俺が、アメリカの最新鋭戦闘機XXー01Sオーバーバードの、展示飛行パーティーに呼ばれた。
 有名人の俺だから当然なのだが。俺は、この会場に別の目的を持ってやって来た。
それは今日一般に公開されるオーバーバードを盗もうってんだから、無茶な話だ。
 さて、どうなる事やら。

 俺の名は桜花隼人。今俺は、例の戦闘機の、いや発明の公開会場に招待されてやってきている。俺の名前を聞いて、ピンときた人もいるだろう。そう俺は、日本人では僅かしかいない、アストロノーツだ。しかも国産ロケットで宇宙へと飛び出した、宇宙飛行士なのだ。
そんな俺だから超有名人として、この賑々しいパーティーに招待されたりもするのだ。
だが俺は、とんでもない任務をおって、この場にいる。

 それは今日お披露目飛行する、アメリカ、
スウェーデン共同開発の戦術戦闘機、
XXー01S
(エックスエックスゼロワンエス)
オーバーバードを盗みに来たのだ。
 誰の依頼か?ロシアでも中東でも、ましてや日本でも中国でも無い。親父だ。
 そう、御存知の方もいらっしゃるだろう。
金に興味の無い、天才科学者
桜花梅人(さくらばなうめひと)
何て名だ。親父の親父も病気だ。

 いやいや、親父その者はそんなに酷くはない何故なら、親父の最も有名な作品、いや発明は普通の水を、綺麗な美味しい水にする機械だからだ。
 何だそりゃ?だが。その機械を通すと、何と不味い水が美味くなると言うのだ。
親父は水道水が嫌いだ。カルキ臭いと宣うが。
今の技術では、そんな事はない。
だが何故か親父は頑なに、いわゆる浄水器を作ったのだ。
 ところが!完璧主義、天然、自然啓蒙の親父は、とある藻をその機械の浄水システムに組み込み。
 何と!放射能を除去する事に成功したのだ。
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