6頁

文字数 721文字

 パイロット服を着る為に、連れて行かれ部屋には。縄に縛られた本当のパイロットがいた。俺達を見ると睨んで、さるぐつわを噛まされた口で、何かを言いながら藻掻いた。
 すると、ハーフ整備員が、

「芝居はいいよ。彼がパイロットだ」

と言うと大人しくなり。目で下を見ながら、
さるぐつわを外せと訴えた。整備員が外すと、

「キツイ!もっと緩やかにしめろ。それと喉が渇いた、小便も行きたい」

と英語でペラペラ喋った。何となく分かった。
 そして俺を見て、

「頑張れよ、世界平和の為だ」

と勝手に立ち上がると。ピョンピョン跳んで、トイレへと向かった。そして、

「チャック開けろ〜!手が〜」

と叫んでいた。俺は本当に、ドッキリである事を祈ってしまった。
 パイロットスーツに身を包み。本当のパイロットにニヤニヤ笑顔で見送られ。
俺はオーバーバードに乗り込んだ。
 そして、ハーフ整備員に説明を受けた。

「この紙に書いてある座標を入力して。
オートパイロットにして下さい。操縦系統は殆ど、あなたの受けたシミュレーションと変りません。コンピューターが喋っても、無視して下さい。 受け答えはしない様に。
それで何の問題もありません。撃墜されそうに成ったら。エジェクションシートを使って。
あまり高高度を飛んでいる時は、高度を下げて使って下さい。
まあ、使う事はないでしょうけど。
スピードの出し過ぎに注意して下さいね」

 一体、何の説明なのだろうか?
スピードの出し過ぎとは何なんだろう?
 考えたら、この機体は重力エンジンを付けた物の筈だ。普通にターボファンエンジンが付いている。ラムファンエンジンかも知れないな。
 うわぁ〜、格好いい〜。
俺はエンジンを覗き込みたくなったしまった。
 もっと、良く見とくんだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み