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文字数 745文字

 『少し荒れます。相手は私より、高機動の
スペックを持ってます。しかも、数が7機。
完全に私達を撃墜するつもりで来てます。
先ずは高度を取ります。
疑似重力緩和装置の働きが、弱くなるかも知れません。覚悟して下さい』

「分かった!やってくれ!1つ質問!」

 『何です?』

「俺は必要か?この作戦に!」

 その言葉を聞きながらも、機体は機首上げもせずに。そのままの姿勢で、どんどん上昇していった。
(空が〜!黒くなってきたぞ〜!)
 リンダは、

 『勿論です!』

と言って。勝手に敵を攻撃しだした。
 相手のミサイルはやはり子供の投げるボールだった。
これは?まだ対応する攻撃兵器がないのだな。
 成る程、安心した。
お互いの攻撃はまるで温泉旅館の卓球だった。決定打がお互いに無い。
と、その時。更に上からビームが降り注いだ。
急旋回と急降下!これは落ちるのか〜!
だが!Gを感じない。
大丈夫の様だ!本当か〜!

「おい、!やられたのか!リンダ!」

俺の死物狂いの言葉に、

 『敗けるかも知れない。
あなただけ、脱出できる高度まで下げます』

と言った。
 有り難い!いや待て!
それでは作戦は?
もう、そんな事を言っていられなかった。
 衝突するのか!と言うスピードで地上が見る見る目の前に来た時。
ふわりと、オーバーバードは着陸した。
そして、キャノピーが開き。

 『急いで脱出して。敵は、あなたが降りるのを待ってます』

「えっ?だが、任務は。俺が乗ってた方が、
撃ち落とされないと言う事なのか?」

 『ユニット12番を復活させて。
無線で私一人の暴走と言う事にしました。
作戦は完了です。ヨーロッパには、私を造った博士とその仲間が資料を送ります』

「何の?!」

 『私と、私の機体の設計図と基本理論です。
全ての国が、同じ物を造れる様にです』

「えっ??何を考えている?」
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