第8話 12月22日のダレム教会 第3章 聖女 第3節 拘束

文字数 418文字

 「Bちゃん、
ちょっと手を動かしてみて。
手首が痛いとか、
手枷の内側がとげとげしてるとか、
長時間つけたら痛くなりそうだ、とか、
何か感じたことがあったら言ってほしいの」

 Bは手を
いろいろな方向に動かすようにして、
長時間このように括りつけられていたら、
どんな感じがするのか、
手首の感覚を研ぎ澄ませ、
シスターCの依頼を忠実に実行していた。

 とその時、
シスターCが、
制服の下に手を入れてきたかと思うと、
Bのショーツをいきなり脱がしてしまった。

 「えっ?」
 Bが驚いて下の方を見た。

 CはBのショーツを
床に放り投げるとすかさず、
Bの右足首に足枷をつけた。

 すぐにBの左脚を捉え、
左足首にも足枷をつけた。

 Bは身動きができなくなった。

 「足枷の感想も聞かせてね。
足をいろんな方向に動かして…」

 ていうか、なんでパンツ脱がせたの?
 Bは、そっちを聞きたかった。

 「あのう、
どうして私のショーツを脱がせたのですか?」

 「その前に、枷の感想を聞かせて頂戴」
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登場人物紹介

ベム:キリスト教の亜流、ダレム教の最上位神父。ゼップル県ルイク市の中堅神父時代を経て、ニュウベラス県ピュク町のダレム教会最上位神父に昇格して現在に至る。人生哲学が独特で、女性に対して残忍である。

テレヌ:ベムの現在の恋人。ベムに名前を『ロン』と偽られている。ベムに結婚の約束をされていて、100万ゴールドを貸している。以前はアダルトビデオに出演していたこともある性依存症の女性である。

ロン:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の中堅神父。ハンサムなので女性信者のファンが多い。ベムに嫉妬されていて、身体的虐めを度々受けている。ベムを軽蔑している。

パレ:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の神父。ベムの複雑かつ権威主義的心理を理解し、ベムの神経を逆なですることはない。ベムに気に入られて可愛がられている。神父としての昇格を狙っている。

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