第16話 拘留 第9章 1月15日 第1節 早朝の懲罰

文字数 330文字

 1月15日、2:00。

 ベムが別室に連れていかれる。

 寒い中、全裸にされ、
男子警察官に両脇両腕を固定され、
女性警察官3人が、
ベムに教育的指導を行った。



(※規定違反の表現につき中略)



ベムは口答えせずに、
素直に呻いていた。

 痛みに耐えられず、
乱れることはなかった。

 このような状況に慣れているし、
このような状況を、肯定的に捉え、
完全に受け入れていることを、
警察官たちに示すかたちとなった。

 ベムは、正真正銘の変態だったのだ。


 1月15日、5:40。

 ベムが、インターネットを使って、
ソーシャルメディア上で情報発信をした。

 寒くて、寒すぎて
寝られないほどだという内容であった。

 刑務所内で拘留されていると
思われないように、
居場所に関しては
嘘がでっち上げられていた。


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登場人物紹介

ベム:キリスト教の亜流、ダレム教の最上位神父。ゼップル県ルイク市の中堅神父時代を経て、ニュウベラス県ピュク町のダレム教会最上位神父に昇格して現在に至る。人生哲学が独特で、女性に対して残忍である。

テレヌ:ベムの現在の恋人。ベムに名前を『ロン』と偽られている。ベムに結婚の約束をされていて、100万ゴールドを貸している。以前はアダルトビデオに出演していたこともある性依存症の女性である。

ロン:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の中堅神父。ハンサムなので女性信者のファンが多い。ベムに嫉妬されていて、身体的虐めを度々受けている。ベムを軽蔑している。

パレ:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の神父。ベムの複雑かつ権威主義的心理を理解し、ベムの神経を逆なですることはない。ベムに気に入られて可愛がられている。神父としての昇格を狙っている。

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