第16話 拘留 第9章 1月15日 第3節 800万ゴールドの使い道
文字数 826文字
「ノルさんに800万ゴールド
借金したことについてですが」
男性警察官が質問を戻した。
「ノルさんに愛人がいたことは
知っていますか?」
「えっ?…ああ、
モヌさんのことですね」
ダレム教会の新人女性従業員の
モーヌと似た名前だ。
「あなたはご存じだったんですね。
お会いになったことはありますか?」
「ええ、
ひとりで飲みに行ったバーに、
たまたまノルとモヌさんがいて、
そこで話しかけたことはあります。
ノルに愛人がいたなんて驚きましたが」
「それをネタに、
800万ゴールド出させたんですね」
「…」
「そして、
借りた800万ゴールドは、
返してはいないんですね?」
◇◇◇
「800万ゴールドは、
何に使ったんですか?」
「…ルイク市のルイク新聞に、
情報操作を頼みました」
「偽りの学歴、
偽りの経歴などを、
真実として大々的に
世に出させたんですか?」
「立派な神父である
ノルの話を聞いて、
僕ももっと大きな、
有名な神父になりたかったんです。
ノルが、
言うとおりにすれば、
ノルの力で願いを叶えてくれる、
と言ったんです。
それで、お金を貸してもらいました。
田舎に行って、集中的に
修行をしてこないといけない、
と言われて。
ゼップル県のダレム教会の修業は、
とても厳しかった。
先輩の神父は、僕を
手枷足枷付きのベッドに
腹ばいに寝かせて、
僕の手足を拘束して、
僕の背中全体に
熱い蝋をかけたんだ!
僕は背中にひどいやけどを負った。
ひどい修業に耐えて、
ようやく大きな神父になれたんです」
それは、淫行暴行やりたい放題の道を
獲得するための試練だったにも関わらず、
ベムは警察官たちに美談のように語った。
「ニュウベラス県に来て、
勤めていただけだったのに。
ニュウベラス県に来なければ、
警察に保護されるようなことには
ならなかったのに」
ベムは、話を脱線させた。
「この度は、ご清聴頂きまして、
誠にありがとうございました。
ちょっとトイレに
行ってきてもいいですか?」
男性警察官が同伴して、
ベムは用を足しに行った。
借金したことについてですが」
男性警察官が質問を戻した。
「ノルさんに愛人がいたことは
知っていますか?」
「えっ?…ああ、
モヌさんのことですね」
ダレム教会の新人女性従業員の
モーヌと似た名前だ。
「あなたはご存じだったんですね。
お会いになったことはありますか?」
「ええ、
ひとりで飲みに行ったバーに、
たまたまノルとモヌさんがいて、
そこで話しかけたことはあります。
ノルに愛人がいたなんて驚きましたが」
「それをネタに、
800万ゴールド出させたんですね」
「…」
「そして、
借りた800万ゴールドは、
返してはいないんですね?」
◇◇◇
「800万ゴールドは、
何に使ったんですか?」
「…ルイク市のルイク新聞に、
情報操作を頼みました」
「偽りの学歴、
偽りの経歴などを、
真実として大々的に
世に出させたんですか?」
「立派な神父である
ノルの話を聞いて、
僕ももっと大きな、
有名な神父になりたかったんです。
ノルが、
言うとおりにすれば、
ノルの力で願いを叶えてくれる、
と言ったんです。
それで、お金を貸してもらいました。
田舎に行って、集中的に
修行をしてこないといけない、
と言われて。
ゼップル県のダレム教会の修業は、
とても厳しかった。
先輩の神父は、僕を
手枷足枷付きのベッドに
腹ばいに寝かせて、
僕の手足を拘束して、
僕の背中全体に
熱い蝋をかけたんだ!
僕は背中にひどいやけどを負った。
ひどい修業に耐えて、
ようやく大きな神父になれたんです」
それは、淫行暴行やりたい放題の道を
獲得するための試練だったにも関わらず、
ベムは警察官たちに美談のように語った。
「ニュウベラス県に来て、
勤めていただけだったのに。
ニュウベラス県に来なければ、
警察に保護されるようなことには
ならなかったのに」
ベムは、話を脱線させた。
「この度は、ご清聴頂きまして、
誠にありがとうございました。
ちょっとトイレに
行ってきてもいいですか?」
男性警察官が同伴して、
ベムは用を足しに行った。