第7話 昇格の条件 第3章 願ったり叶ったり

文字数 323文字

 ジヌはベムよりも年下で、
ベムに対しては
あまり良い印象を
持つことができなかった。

 しかし、愛する父親の頼みである。

 デートを重ねていくうちに、
ベムのことを好きになれるかもしれない、
と期待をしながら、
ベムと付き合うことは承諾した。

 ノルは、ベムのことを
とても気に入っていたので、
一生ベムと共に生きていくことを
真剣に考えていた。

 ジヌと結婚して、
義理の息子になってくれるのであれば、
800万ゴールドを貸してあげても良い、
と条件付きで
借金を承諾してくれたのだった。


 ベムはジヌを一目見て惹かれてしまった。
 自分にとっては、
二度と出会えないような
最高の女性だと直感した。

 ジヌと結婚できて、
800万ゴールドを借金できるなら、
願ったり叶ったりだ、と思った。
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登場人物紹介

ベム:キリスト教の亜流、ダレム教の最上位神父。ゼップル県ルイク市の中堅神父時代を経て、ニュウベラス県ピュク町のダレム教会最上位神父に昇格して現在に至る。人生哲学が独特で、女性に対して残忍である。

テレヌ:ベムの現在の恋人。ベムに名前を『ロン』と偽られている。ベムに結婚の約束をされていて、100万ゴールドを貸している。以前はアダルトビデオに出演していたこともある性依存症の女性である。

ロン:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の中堅神父。ハンサムなので女性信者のファンが多い。ベムに嫉妬されていて、身体的虐めを度々受けている。ベムを軽蔑している。

パレ:ニュウベラス県ピュク町のダレム教会の神父。ベムの複雑かつ権威主義的心理を理解し、ベムの神経を逆なですることはない。ベムに気に入られて可愛がられている。神父としての昇格を狙っている。

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