見舞い(2023.9.9)
文字数 235文字
眠らずに
言葉を整えたのに
顔を見たら
感情が溢れた
励ます
つもりが
我慢することで
精一杯になる
頼りない
笑顔を見て
母は破顔する
お母さん
会いたかった
幼稚園児の僕だったら
そう叫んで
抱きついただろう
なんだ
思ったより
元気そうだな
社会人になった僕は
震えた声で
平静を装う
もっと
病人らしく
しなくちゃね
ひと回り
小さくなった母は
優しく笑う
何歳になっても
母は親で
僕は子だ
身長を
いくら追い越しても
敵わない
僕は
生死と関わりのない
世間話をして
時間を埋める
心の中で
あと何回会えるのか
数えながら
言葉を整えたのに
顔を見たら
感情が溢れた
励ます
つもりが
我慢することで
精一杯になる
頼りない
笑顔を見て
母は破顔する
お母さん
会いたかった
幼稚園児の僕だったら
そう叫んで
抱きついただろう
なんだ
思ったより
元気そうだな
社会人になった僕は
震えた声で
平静を装う
もっと
病人らしく
しなくちゃね
ひと回り
小さくなった母は
優しく笑う
何歳になっても
母は親で
僕は子だ
身長を
いくら追い越しても
敵わない
僕は
生死と関わりのない
世間話をして
時間を埋める
心の中で
あと何回会えるのか
数えながら