シャープペンシル(2023.10.23)
文字数 362文字
長年使っている
スカイブルーの
シャープペンシルは
決して外には
持ち出さない
安物で
薄汚れているから
ではなく
キャップが
ゆるくなって
直ぐに
外れてしまうのだ
家の中なら
這って
床を
探せるが
外では
そのまま
見失う
かもしれない
特に
思い入れのある
出来事が
あったこともない
のだけれど
自分の分身
みたいな
親近感があるのだ
いつから
キャップが
ゆるくなったのか
憶えていない
新しい
シャープペンシル
も買ったから
捨てても
構わないのに
なぜか
使っている
改めて
見渡してみると
服や
靴も
そうだ
家の中だけ
という
限定アイテムが
実に多い
新しいモノも
良いのだけれど
長年かけて
慣れた
しっくり感は
買えないのだ
安心感が
手放せないのだろう
シャープペンシル
を手にして
どこに
惹かれるのか
考えている
あっ
また
キャップが
外れた
床に
這い
行方を
探す
なんて
時間の無駄
なのか
なんて
思わない
意外と
楽しい時間なのだ
スカイブルーの
シャープペンシルは
決して外には
持ち出さない
安物で
薄汚れているから
ではなく
キャップが
ゆるくなって
直ぐに
外れてしまうのだ
家の中なら
這って
床を
探せるが
外では
そのまま
見失う
かもしれない
特に
思い入れのある
出来事が
あったこともない
のだけれど
自分の分身
みたいな
親近感があるのだ
いつから
キャップが
ゆるくなったのか
憶えていない
新しい
シャープペンシル
も買ったから
捨てても
構わないのに
なぜか
使っている
改めて
見渡してみると
服や
靴も
そうだ
家の中だけ
という
限定アイテムが
実に多い
新しいモノも
良いのだけれど
長年かけて
慣れた
しっくり感は
買えないのだ
安心感が
手放せないのだろう
シャープペンシル
を手にして
どこに
惹かれるのか
考えている
あっ
また
キャップが
外れた
床に
這い
行方を
探す
なんて
時間の無駄
なのか
なんて
思わない
意外と
楽しい時間なのだ