濡れる(2023.10.8)

文字数 198文字

詩を読んで
涙したとき
わたしは
濡れていた

傘も
ささずに
たたずむ

すっかりと
日が暮れて

どうやら
道に迷ったらしい

そうだ
わたしは
忘れた傘を
探しているのだ


どうして
こんな詩が
書けるのだろう?

どうしたら
こんな詩が
書けるのだろう?

繰り返し
読みながら
涙が溢れて
仕方ない


忘れた傘は
忘れて
友人に
会いたく
なった

忘れることのない
友人は
ずぶ濡れの
詩集とわたしを見て
良く来てくれた
と言ってくれるだろか

もう
いない
友人に
会いたく
なった
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