生と死(2023.9.11)
文字数 186文字
どうして
私は生きていて
彼は死んでしまったのか
いくら
事実の根源を
探ろうとしても
事実は事実でしかないから
彼は死に
私は生きている
いつか
そう遠くない
いつか
私は
彼になって
誰かかが
私になる
生きていて
生きていることや
死ぬことを
考えるのは
誰かの死に
直面した時ばかり
人は死ぬんだよ
と
彼が
教えてくれた
人は死ぬのだ
と
私も彼も
思わないようにしていたのに
やがて
教える側に立つ
その日まで
私は
生きていく
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