プロローグ

文字数 110文字


「ここにいたければ、いれば良い。だが、俺を見るな。それだけだ」
「はい……」

そう言ってあの人は部屋に入ってしまった。

冷たい声。
静かな背中。

私はそれをじっと見ていた。

どこにも行き場のない私。

でも、あの人の方が寂しそうだった。



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