第7話

文字数 749文字

着いた。この駐車場では暇な若者が集まって、人に見られる事が不都合になるようなことをしている。



そして、そこにあるのは白線と黄色の看板だけだった。・・・さすがに真昼間にはいねぇか

「誰がいねぇって?」

「うお!」

急に背中を蹴られた。あー、とりあえず会えた分にはいいか。

「・・・俺のことつけてきたのか」

振り向きながら俺が言った。

「あーそうだ。お前、その独り言漏れる癖、やめたほうがいいぞ。で、なにしてんだ」



って言ってる暇人はビリーと名乗っている純日本人の、精神倒錯野郎だ。俺よりはマシだが、すぐに手がでるのが奴のやべぇところだ。ほんと。



蹴られたぐらいですんでよかった。俺じゃなきゃ、ヘッドロックされた後突き飛ばされる。そんな奴と俺がつるんでるのは、俺が売ってるサボテン買ってるガリガリの1人だからだ。



「お前探してたんだよ。ダチの救出作戦を兼ねた襲撃だ。やるか?」

「おいおい。俺が小鳥遊の頼み断ったことあるか?」

と、まあ、何故か俺の頼みを聞いたり暴れたがりの点はいいんだが、知能がサボテン並みの上体が骨と皮と内臓だけで構成されてそうなぐらい弱いのが使えねぇ。ただ今回の作戦なら大丈夫だろ。



「そういえばビリー、あのニュース見たか?」

「snsの失踪のやつ?」

「おおよく分かったな」

「まあね。それより作戦は?」

「作戦なら俺が全部考えてある。俺がヒトラーで、お前がクリンゲンベルクだ」

「ははは。確かにおめぇはヒトラー並みに狂ってる。それで、俺は何すりゃいいんだ?」

俺はコンクリートの上に落ちてるチョークを拾って、作戦を書き出した。

「ビリーには、これを買った後俺と監禁現場前で合流して、こうしてほしいんだ」

「ああ、俺に任せとけ」

「ああ。じゃあな。前金に今、サボテンやるよ」

「おー」

こうして、ビリーとの特別作戦が決行した。

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