第13話

文字数 600文字

「そうだろ?最高の演技だ。俺史上最高。まじで。なぁビリー?」

「そ、そそ、そ、そうだな。最で、まじ高」

「・・・」

さて、ビリーはヘロイン中毒者並みに、使い物にならなさそうだ。そうすると、・・・突っ込むか。俺は目的の家の中に、走りこんだ。

「え」

ビリーの頭ん中は硬直してるみたいだが、ヤクをすぐに買うために体の動き出しは早いみたいで、すぐに俺を追いかけてきた。

「おい!追いかけるぞ!」

俺はドアを開け、反射的に右側にすぐある階段を上りだした。すぐにドアの開く音が2回鳴った。全力で走るとか何時ぶりだよ。てか、そんなことどうでもいい。つぎは窓だ。1回曲がって階段を登りきる。前に廊下、右に部屋、左に窓だ。廊下の奥に進み、窓の手前に立つ。

「はぁ・・・はぁ」

「おい待ちやがれ!」

瀕死のビリーは囮だな。さぁ、わざと奴らに逃げる瞬間を見せつけようか。そして、俺は窓から飛び降りた。俺たちひょろひょろにとっちゃ、2階から落下などお手の物。だが、奴らロリコンデブ集団は怖気ずく。



俺はビリーが飛び降りる前に、飛び降りたところからUターンして、家に戻り1階を進む。その時ビリーが飛び降りて、住宅街から逃げるよう、この家の反対方向へ走り出す。そして、階段を下りる音がしだした。奴らから見つからないよう、空き部屋に隠れる。



OK。単独作戦のスタートだ。・・・一人の足音が、玄関からこっちに近づいている。ピンチか?いいや、チャンスだね。
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