第10話 カードキーの手掛かり

文字数 826文字

「次はカードキーについての有力な情報がある場所なんだけど」
「どうしたの?」
「海に囲まれてるのよ」
「囲まれてる?」
「ええ。普通には入れないわね」
「どうしたら」
「地下通路はないし、橋もない」

「イリアたちでなんとかならない?」
「私たちの力を使うってこと?」
「うん」
「名案ね」

「でも、どうやって力を使うの?」
「シーランの力で海を凍らせたらどうかな?」
「なるほどね」
「早速やりましょう」

 シーランの力で海を凍らせるが、長く持たない。
「困ったわね」
「じゃあ、マリタの風の力で運んでもらうのは?」
「全員は難しいよ」
「ルマンダ、なんとかならない?」
「回りを調べましょう」

 回りを調べると、スイッチみたいなものを見つける。
「何かしら?」
 ルマンダがスイッチみたいなものを押すと、橋が掛かった。
「こういう仕掛けなのね」
 春風たちは橋を渡った。

「ここから先は立ち入り禁止です」
「なぜですか?」
「王の命令です。ただし、」
 門番はいきなりおちんちんを出してきた。
「その使い魔とエッチさせてくれるなら、許そう」
「何て奴なの?」
 ルマンダが憤慨する。

「だけど、おちんちん美味しそう」
「おい、イリア」
「春風、お願い」
「おちんちんなら俺のが――」
「いただきます」
 イリアは門番のおちんちんをくわえてしまった。

「ふふ。気持ちいい。だが、満足できない。お尻を向けろ」
「はぁい」
「イリア!」
「待って、春風。様子がおかしいわ」
「えっ?」
「操られてる」
「まさか、あの門番……」

「目の色が違うわ」
「やはり、モンスターだったか」
「どうするの?」
「攻撃を仕掛けよう」
「えっ?」
「イリア、少し離れろ!」
「春風。……分かったわ」
 イリアが離れる。

「食らえ!」
 シーラン・マリタの力を借りて斬りかかる。
「ガァ。すみません、ご主人さま」
 門番は消えた。
「これで中に入れるわね」
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