第12話 おじさんは男性主人公のエピローグ(起)を書く

文字数 1,719文字

(12)おじさんは異世界恋愛のエピローグ(起)を書く

おじさんの異世界恋愛ファンタジー的なミステリーは折り返し地点を迎えた。
後半戦も頑張っていこう。

おじさんは二日酔いの中、日記を書いている。
ラノベおじさんがマレーシアから帰ってきたから、昨日一緒に飲みに行った。

ラノベおじさんは4月から放映されるアニメの制作に絡んでいるようだ。
登場する推しキャラについて熱く語っていた。

そのアニメはガールズバンドらしく、ラノベおじさんはドラム推しだ。
ドラムの女の子の性格がいいらしい。

ボーカルが主人公だが、ラノベおじさんは主人公よりもドラムを目立たせるため日々活動をしている。

まず、ドラムの演奏が注目されるように、音楽プロデューサーに楽曲変更を提案した。
難易度の高いドラムテクニックを駆使することでドラムが目立つようになったようだ。

ラノベおじさんは主人公の性格があまり好きではないらしく、制作の度に主人公のカットを減らして、ドラムにあてがうように制作チームに提案。

作画についても、主人公キャラのミスは目をつぶるが、ドラムは完璧に仕上がるまでやり直させる。

ラノベおじさんの啓蒙活動により、少しずつドラムが目立ってきたようだ。

ラノベおじさんの戦いは今日も続く・・・・

***

さて、エピローグ(起)には宣言した通りに伏線を入れています。

本話の内容は女性主人公編に沿っているので、サッと読んで下さい。

ちなみに、おじさんからのお願いです。

【本話を読んでこのミステリーのトリックが分かった人へ】
コメント欄にネタバレを書かないようにお願いします。


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第2章 草食系王子は王女を求めて宇宙を旅する

【1】僕は王女を探す旅に出る

僕の名前はマーク・クレイ。僕は第2王子だ。第1王子の兄がいる。
第1王子である兄はイケメンだ。そして、勉強、剣術、政治力、人望など、どれをとっても僕よりも優れている。
残念ながら僕には勝ち目はなさそうだ。ほぼ間違いなく兄が王の座に就くだろう。

兄はどの惑星の姫にもモテモテだ。結婚相手に困ることはないだろう。

一方、僕はモテない。僕に近づいてくるのは金目当ての姫か、兄に紹介してほしい姫くらいだ。要は、ろくな姫が寄ってこない。

僕は理想の姫との結婚を夢見ている。
何なら『妄想王子』と呼んでくれても構わない。

僕は理想の姫と結婚するためには何が必要なのかを考えることにした。

― 宇宙は広い!

だから、どこかの惑星に僕の理想の姫がいるはずだ。


― 理想の姫はどこにいるのか?

分からない。でも、どこかにいるはずだ。


― 理想の姫は待っていれば会えるのか?

答えはNO!だ。
理想の姫に会うには、僕の方から探しに行かないといけない。

だから、僕は結婚相手となる理想の姫を探すことにした。

宇宙は広いから、どこかの惑星に理想の姫がいるはずだ。

***

僕はメンヘラ惑星に素敵な姫がいるという噂を耳にした。
だから、まずはメンヘラ惑星に向かうことにした。

国王(父)、王妃(母)と兄に「結婚相手を探しに行く」と言うのが恥ずかしかったので、「社会見学のために、お忍びで他の惑星を見てみたい」と言った。
家族はすぐに了承してくれた。

僕はロケットに乗るために空港に行った。
ロケットを待つ間、空港のラウンジで雑誌を読んでいたら予約したロケットに乗り遅れそうになった。
ロケットに乗るために僕がロビーを走っていたら、女性とぶつかった。

運悪く女性がこけてしまったので、僕は女性を引き起こしながら「大丈夫ですか?」と聞いた。

彼女のスーツケースには『MC』と書いたステッカーが貼ってある。

― 僕と同じイニシャルだ・・・

彼女は「大丈夫です。こちらこそ、すいませんでした」と僕に誤った。
とても綺麗な女性だった。

僕は急いでいたので、彼女に「良い旅を!」と言ってロケットに向かって走った。

<続く>

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【おじさんの感想】
やっと男性主人公が登場しました。
草食系の第2王子は理想の姫を見つけることができるのでしょうか?

このミステリーのトリックが分かった人へのお願いです。
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