第10話 おじさんは異世界恋愛の続き(転)を書く

文字数 1,697文字

(10)おじさんは異世界恋愛の続き(転)を書く

おじさんは今日も異世界恋愛ファンタジー的なミステリーを書いている。
ここに至るまでいろんな紆余曲折があったと思う。

疲れた・・・


― おじさんはミステリーが好きだ!

だから、異世界恋愛を書き始めたものの異世界恋愛ファンタジー的なミステリーを書いている。


― おじさんは話が長い。

予想以上に話が長くなってしまった。
初めは5話くらいで終わらせようかと思っていたが、本話で10話。


― おじさんは文章がクドイ。

5話完結予定のストーリーだったけど、このままでは20話の連載になりそうだ。
文章がクドイので話が全然終わらない。

中身を4倍に薄めた小説を読んでいただき、おじさんは心苦しく思っている。


さて、そろそろ女性主人公の異世界恋愛ファンタジー的なミステリーも終盤に差し掛かる。

本話(転)は次話(結)に繋がるストーリーにしている。
やっと普通の小説ぽくなってきた。

ちなみに、本話(転)はエピソード(起)から続いているので、昭和恋愛の雰囲気は出ているように思う。

それでは、異世界恋愛の続き(転)をどうぞ!


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【6】肉食系女子は青年と再会する

私はパリピ惑星での連日のパーティ通いで疲れていた。
心も肌もボロボロだった。何より婚活がうまくいっていないことに落胆していた。

そこで私はリフレッシュするために自分の惑星に帰ることにした。
温泉があるから疲れた心と体を癒すにはもってこいだ。

当然のことながら、私は帰ってきたことを家族には知らせていない。
金があると知れたら集(たか)られるかもしれないからだ。


私は空港を出てホテルに行こうとしたところで、横から歩いてきた青年とぶつかった。

よろけた私を抱えて青年は「大丈夫ですか?」と言った。

私が「大丈夫です」と言いながら青年を見ると、青年のスーツケースには『MC』と書いたキーホルダーが付いていた。

「ああ、この前の!」と私は青年に言った。

青年も私に気付いたようだ。

「旅はどうでしたか?」と青年は私に尋ねた。

「散々でした。疲れたので温泉にでも行こうと思って帰ってきました」

「そうでしたか。私も散々でした」

私と青年は少し話をした。
青年の名前はマークと言うらしい。
親切な青年だった。

***

この惑星には未婚の王子がいるようだが、私は王子の情報を何も知らない。

私はホテルの温泉でリフレッシュした後、王子の情報を集めるために散歩に出かけた。
王宮の周りをウロウロしてみたが、何も情報が出てこなかった。

ホテルに帰る途中、一人の青年に声を掛けられた。
空港で再開したマークだった。

「この辺りに薬を売っているところを知りませんか?」

マークは薬局を探しているようだ。この惑星出身ではないのだろうか?
ここは私の生まれ育った惑星だから、もちろん薬局の場所は知っている。

「薬局ですか?この道をまっすぐ行って右に曲がったらありますよ。私の泊まっているホテルの近くなので案内しますよ」

「ありがとうございます。助かります」

私はマークを薬局に案内した後、ホテルに帰った。

***

次の日、私は連日のクラブ通いの疲れが取れずに昼過ぎまで寝ていた。
昼過ぎに起きたら空腹だったから、近くのレストランに行くことにした。

身支度をするのが面倒だったから、顔はノーメイク、服装はパジャマだ。

私がレストランを探しているとマークに会った。
この惑星に着いてからもう3回目だ。
近くのホテルにでも泊まっているのだろうか?

私が「お腹が空いたからレストランを探している」と言うと、マークは「じゃあ、一緒にご飯を食べに行きませんか?」と誘ってきた。

顔はノーメイク、服装はパジャマだ。
でも、お腹が空いていたからレストランに行くことにした。
ノーメイクでパジャマだけど、マークを狙っているじゃないからいいだろう・・・。

マークの話は面白かった。
私はレストランでとても楽しい時間を過ごした。

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<続く>

【おじさんの感想】
MCのイニシャルの青年がやっと出てきました。長かったですね。
マリアとマークは、これからどうなるのでしょうか?
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