第13話 おじさんは異世界恋愛の続き(承の1)を書く

文字数 1,765文字

(13)おじさんは異世界恋愛の続き(承の1)を書く

おじさんは懲りずに今日も『恋愛』カテゴリーで投稿している。
昨日から男性主人公の異世界恋愛ファンタジー的なミステリーがスタートした。

第2王子のマーク。

― どこかの王女と結婚して、その惑星の王になろうとしているのか?

おじさんは深く考えずに第2王子にしてしまった。

― 王座を狙った他の王子との戦いが必要なのだろうか?

草食系王子は戦いに不向きだ。
どうしよう・・・
おじさんは恋愛バトルを書けそうにないから、パスだな。

― 理想の姫に会うため?

かなり頭が痛い奴だ。
そして、旅の目的がボヤっとしている。

エピローグを投稿してしまったし、他にいい案もない。
旅の目的は『理想の姫に会うため』にしておこう。


さて、マークは空港でマリアとニアミスしました。
また逢う日まで、さようならー

本話ではメンヘラ惑星に訪問します。
何となく展開が読めますね。

では、承の1をどうぞ!

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【2】僕はメンヘラの扱いが上手くない

僕はメンヘラ惑星のドリーミン姫がとてもかわいいという噂を耳にし、メンヘラ惑星に向かった。

僕は別の惑星の王子だ。
だから、ドリーミン姫に会うのは簡単だった。

僕は空港から直接ドリーミン姫がいるお城に向かった。
お城にはすんなりと入ることが許され、さっそくドリーミン姫にお目通りした。

ドリーミン姫はぬいぐるみ好きという情報を入手していたから、僕は特大サイズのうさぎのぬいぐるみをプレゼントした。
すると、ドリーミン姫は僕もぬいぐるみも気に入ってくれた。

僕は何度かぬいぐるみを持ってドリーミン姫を訪問して口説いた。
そして、僕はドリーミン姫とお付き合いをすることになった。

ドリーミン姫はまるで人形のようにかわいい顔をしていた。
肌は透き通るように白く、小柄で華奢だ。

僕たちはいろいろな所に行ったし、ドリーミン姫が欲しいものは何でもプレゼントした。
僕はドリーミン姫に夢中になった。
僕はドリーミン姫と片時も離れたくなかった。

ある時、僕とドリーミン姫は遊園地でデートをしていた。

僕はうっかりドリーミン姫に言ってしまった。
「ちょっと太った?」

それを聞いた途端、ドリーミン姫の顔が険しくなり、泣き出した。
「うぅぅ・・。私が太ったから別れたいとおっしゃるのですか?」

「いや、そんなつもりは・・・」僕は弁解する。

「そうなんですね。私はあなた無しでは生きていけません。あなたに嫌われるくらいなら死んでやるー!」
ドリーミン姫はそう言うと、公園の噴水に飛び込もうとした。

「そんなことないよ。僕は君を愛してる!」
僕は必死にドリーミン姫を止めた。

「死んでやるー!死んでやるー!」

ドリーミン姫が大きい声で叫ぶので、大勢のやじ馬が集まってきていた。

「愛してる!君を愛してるよー!」
僕は羞恥心を捨ててひたすら愛を叫んだ。すると、何とか姫は落ち着いた。

それ以降、何度か似たような出来事が起こった。
僕はドリーミン姫のことが少し怖くなっていた。

ある日、ドリーミン姫から「ポエムを作ったので聞いてほしい」と言われた。

ポエムとか怖すぎる・・・

僕は恐怖を感じたが、ドリーミン姫を傷つけないために喜ぶふりをした。

ドリーミン姫はポエムを読み始めた。

--------題名:愛しの君へ------

その目で他の女を見ないように 君の面玉をえぐってペンダントにしたい。

その耳で他の女の誘いを聞かないように 耳を引きちぎってイヤリングにしたい。

その口で他の女と口づけをしないように 唇を取り除いて髪飾りにしたい。

君がどこかへ行ってしまわないように 君の血を一滴残らず飲み干したい。

-------------


怖い、怖い、怖い・・・

殺される、殺される、殺される・・・

耳をイヤリングってどういう状況?
耳4つ?

僕がドリーミン姫と結婚したら、毎日この恐怖が続く。
もし別れ話をしたら、僕はドリーミン姫に刺されるだろう。

僕は恐ろしくなって、夜逃げのようにストロング惑星行きのロケットに飛び乗った。

<続く>

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【おじさんの感想】
人の性格を見抜くのはとても難しいことです。
もし、相手が精神的に不安定であれば、そっと距離をとるのも良いでしょう。
次の惑星では良い姫に会えるといいですね。
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