第16話 おじさんは異世界恋愛の続き(承の4)を書く

文字数 1,777文字

(16)おじさんは異世界恋愛の続き(承の4)を書く

おじさんは男性主人公の3つの冒険を書き上げた。
本話で冒険したら、あとは『転』と『結』だ。

長かった・・・

軽いノリで始めた異世界恋愛。
後悔で一杯だ。

正直、半分を日記にして正解だった。
100%異世界恋愛にしたら今ごろ死んでいる。
おじさんは常に恋愛ネタがなくて困っているのだ。

ちなみに、おじさんは異世界とか恋愛を調べたから、いろんな専門用語を学習した。
例えば、おじさんが勘違いしていた専門用語。

― ヤンデレ

Wikipediaはおじさんに教えてくれた。

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ヤンデレとは、キャラクターの形容語の1つ。「病んでる」と「デレ」の合成語であり、広義には、他のキャラクターに想いを寄せている(デレ)が、その好意が強すぎるあまり、精神的に病んだ状態になることを指す。
全部片仮名表記なので誤解されることがあるが、「ヤンキー」の要素は関係ない。
--------------
出所:Wikipedia

注目すべきは最後の行だろう。

― 「ヤンキー」の要素は関係ない。

おじさんが学生の頃はヤンキーがいっぱいいた。
学校によっては、全校生徒がほぼヤンキーだった。

おじさんは『ツンデレ』を知っている。
普段ツンツンしている女子が、時おり見せるデレ。

その類義語だとすると『ヤンデレ』とは、

普段やんちゃなヤンキー女子が、時おり見せるデレ。

おじさんのように誤解している中高年は多いと思う・・・

人生とは勉強だ。

***

さて、王子はゴージャス惑星に向かったようです。
展開が読めますね・・・

それでは、異世界恋愛の続き(承の4)をどうぞ!

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【5】金銭感覚は重要かもしれない

ヘジテイト姫は優しかったが優柔不断すぎて僕は疲れた。

だから僕は決断が速い姫を探すことにした。
ちょうどその時、僕はゴージャス惑星のラグジュアリ姫が美人で決断力があると耳にした。

僕はゴージャス惑星に到着するとラグジュアリ姫に会う約束を取り付けた。
ラグジュアリ姫に会うために訪問したお城は無駄に豪華だった。

僕はラグジュアリ姫を一目見て心を奪われた。

ラグジュアリ姫はとても綺麗だった。
ドレスが無駄に豪華なのは気になったが、僕は王子だからお金のことは大丈夫だろうと考えた。

ラグジュアリ姫も僕を気に入ってくれたようだ。
僕がデートを申し込んだら、すぐにオッケーの返事がきた。
事がスムーズなのでとてもいい気分だった。

デート当日、ラグジュアリ姫はとてもゴージャスな装いで現れた。
すべて高級ブランド品だ。

夕食はラグジュアリ姫が指定した高級フレンチレストランに行った。
ラグジュアリ姫が注文したワインは高かったが、僕は『ラグジュアリ姫の気を引くためには仕方ない出費だ!』と考えた。

食事をしながら僕はラグジュアリ姫に話しかけた。

「素晴らしいドレスですね」

「そうでしょ。だって見た目って大切だもの」

「そうですね」

「このドレスいくらしたと思う?」

「高そうですね」

「高かったわよ。私は1度着たドレスは2度と着ないの」

「どうしてですか?」

「なんか貧乏くさいでしょ」

「もったいないような気が・・」

「いいえ、これは私のポリシーよ。高級品しか身に着けないけど、同じドレスは2度着ない」

その後、僕はラグジュアリ姫に延々と自慢話を聞かされた。

何度かラグジュアリ姫とデートをして、僕とラグジュアリ姫は付き合うことになった。

デートはいつも高級レストランで食事。
デートはいつも高級デパートでショッピング。

お金が掛かるだけで、僕は全然楽しくなかった。

― ラグジュアリ姫は綺麗な人だ。でも金遣いが荒い。

ラグジュアリ姫と結婚したら僕は破産するかもない。


― ラグジュアリ姫と過ごしていても、僕は楽しくない。

多分、僕は贅沢に興味がないからだと思う。
金銭感覚がずれているから結婚はないな・・・

僕は自分の惑星に戻ることにした。

<続く>

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【おじさんの感想】
見た目は大事です。なので、見た目にお金を掛けることは悪いことではありません。
ただ、ある一線を越えると手段が目的にすり替わります。
つまり『目的=見た目を良くする、手段=お金を使う』から『目的=お金を使うこと』にすり替わります。
何事もバランス感覚が重要なのでしょう。
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