第15話 おじさんは異世界恋愛の続き(承の3)を書く

文字数 2,268文字

(15)おじさんは異世界恋愛の続き(承の3)を書く

今日は少し毛色の違う日記です。

おじさんはたまに図書館に寄贈しています。先週も3冊寄贈しました。

おじさんは仕事や趣味で本(紙)を大量に買います。
すると、大量の本の置き場所に困ります。
昔は家や会社に大量に置いていましたが、断捨離に目覚めてから処分するようになりました。

数年前までは古本屋に売ったりしていましたが、大したお金になりません。

公立図書館は予算が多くないので、本の購入に充てる資金が潤沢ではないようです。
そうであれば「図書館に寄贈した方がいいのでは?」と考えるようになりました。

だから、おじさんは自分が出した本や読み終わった本を図書館に寄贈するようにしています。

なお、図書館ごとに寄贈の基準が違います。
おじさんの最寄りの図書館の寄贈対象は『発売から2年内の本』に限定されています。
寄贈を希望する人は、事前に調べたうえで図書館に持っていった方がいいでしょう。

大量の本の処分を考えている人がいれば、寄贈を検討してみては?

***

さて、ストロング惑星で振られた王子はインディサイド惑星に向かいます。
よい出会いがあるといいですね。

それでは異世界恋愛の続き(承の3)をどうぞ!

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【4】僕も優柔不断だけど・・・

タフ姫のサバサバした性格と忍耐強さは尊敬に値する。
だた、僕は一緒にいてとても疲れた。

だから僕は優しい姫を探すことにした。
インディサイド惑星のへジテイト姫が優しいと聞いたから、僕はインディサイド惑星に向かった。

僕はインディサイド惑星に到着すると早速、へジテイト姫にお目通りを申し込んだ。
へジテイト姫からは1週間後に返事が来た。
ちょっと時間が掛かったのだが仕方ない。きっと忙しかったのだろう。

僕はお城に出向いた。

へジテイト姫はとても優しくて気遣いの出来る姫だった。
僕はヘジテイト姫のことが気に入ったのでデートを申し込んだ。

「僕と今晩夕食でも一緒にいかがですか?」

へジテイト姫は少し考えてから僕にこう言った。

「少し考えてから返事をしてもいいですか?」
姫は返事を先送りにした。

「わかりました。お返事をお待ちしています」
僕はそう言ってお城を後にした。

へジテイト姫から1週間後にデートの返事がきた。オッケーのようだ。
僕たちはその1週間後に夕食に行くことになった。

僕はヘジテイト姫の好みを知らなかったから、約束の当日、一緒にレストランを選ぼうと思った。
僕はインディサイド惑星のレストランを完璧に下調べしたから、ヘジテイト姫の好みさえ分かれば直ぐに予約できる。

「ヘジテイト姫はどんな料理が好きですか? フレンチ、イタリアン、和食?」と僕は聞いた。

「どんな料理でも大丈夫です」とヘジテイト姫は答えた。

僕はレストラン街にある有名なフレンチレストランにヘジテイト姫を連れて行った。

「ヘジテイト姫、ここのフレンチは美味しいと評判です。ここにしますか?」

「う~ん、今フレンチは重いかな」

― フレンチの気分ではないようだ・・・

次に、僕は有名なイタリアレストランにヘジテイト姫を連れて行った。

「ヘジテイト姫、ここのシェフはいくつも賞をとっています。ここにします?」

「う~ん、イタリアンの気分じゃないかな」

― イタリアンの気分でもないようだ・・・

仕方ないから、僕は有名な和食レストランにヘジテイト姫を連れて行った。


「ヘジテイト姫、この和食レストランのメニューは健康にいいと評判です。ここにしますか?」

「う~ん、和食か~」

― 和食の気分でもないようだ・・・

何でもいいって言ったじゃないか!

僕はとりあえず初デートなので我慢した。

その後、僕とヘジテイト姫はいくつかレストランを周ったが、食事をするレストランは決まらなかった。

最初のフレンチレストランに戻ってきたのだが、その頃には長蛇の列ができていた。

仕方ないから、僕とヘジテイト姫は有名でもない定食屋に入った。
僕たちの話は盛り上がらなかった。

気まずかった・・・

でも、『優柔不断だけど優しい姫なはず』と思ったから、僕はヘジテイト姫に次のデートを申し込んだ。

ヘジテイト姫から1週間後にオッケーの返事がきた。

ちょっと時間がかかりすぎる。
僕は次のデートで交際を申し込むことにした。

「ヘジテイト姫、僕と付き合ってもらえませんか?」

「ちょっと考えさせて下さい」

ヘジテイト姫から返事は2週間来なかった。
僕はこれ以上待てないからお城に返事を聞きに行った。

僕がお城に着いて受付係に要件を伝えると、受付係は僕に紙を渡した。

― 74番

僕は受付係に案内されて待合室に入った。

そこには若い男がいっぱいいた。
ヘジテイト姫は人気者のようだ。
僕はしばらく待合室で待っていると、数名の若者が話していた。

「君も返事を聞きにきたのか?」
「そうだよ。君もか?」
「そうだ。今日は返事を聞けるかな?」

どうやら待合室の全員がヘジテイト姫の返事を聞きに来ているようだ。

僕は考えた。

― 僕は74番だ。
― 1人30分として、僕は何日待てばヘジテイト姫に会えるんだ?

僕は74番の整理券をゴミ箱に捨てて、ゴージャス惑星に向かうロケットに乗った。

<続く>

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【おじさんの感想】
こういう人いますね。おじさんの身近なところだと、うちの奥さんはレストランで注文するメニューが決まりません。
だからおじさんは二択で「どっちがいい?」と聞くようにしています。

さて、王子はゴージャス惑星に向かったようです。嫌な予感しかしません・・・
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