第9話 おじさんは異世界恋愛の続き(承の4)を書く

文字数 1,684文字

(9)おじさんは異世界恋愛の続き(承の4)を書く

おじさんは異世界恋愛のエッセンスを習得するために頑張っている。
いろんな人の恋愛小説を読んだり、たまにコメントを書き込んだりしている。

この日記を見ている人の中には、おじさんからコメントを書き込まれた人もいるかもしれない。

おじさんからコメントを書き込まれた人はどう感じるだろうか?

― おじさんが恋愛小説を見ている姿を想像すると気持ち悪い
― おじさんに高度な恋愛テクニックが分かるはずがないと失笑する

おじさんは後者であることを祈っている。

さて、他の人が書いている恋愛小説をたくさん読んでみて分かったことが一つある。

― おじさんの承は、恋愛小説の承ではない!

一般的に男女の恋愛小説は、1組の男女が出会ってから、その男女の間にいろんな試練や邪魔者が出てきて、それを乗り越えて最終的に結ばれていく。

おじさんの理解した一般的な恋愛小説は、分かり易く書くと以下のような流れで進む。

・起:男女が出会う
・承:男女にいろんな試練や邪魔者が出てくる
・転:男女が力を合わせて試練などを乗り越える
・結:男女が結婚する

基本的に1組の男女の話が起承転結を通して描かれているわけだ。

これをおじさんの異世界恋愛(女性主人公編)に置き換えてみよう。

・起:肉食系女子が王子を探す旅に出る
・承:いろんな王子と付き合って失敗する
・転:いい感じの王子出会う
・結:肉食系女子どこかの王子と結婚する

冒険小説っぽい・・・

女性主人公が狩り(承)をしている。

例えるなら、モンスターハンター。
おじさんはやったことないのだが、乙女ゲームも近いのだろうか?

もし、次回作を書くことがあれば、1組の男女の起承転結を書こう。
おじさんの小説にはない男女の駆け引きにもチャレンジしてみたい。

おじさんは既に承の3までハンターで書いているから、もうやり直しができない。
だから、おじさんは女性主人公の狩り(承の4)を書くことにした。

ちなみに、おじさんの恋愛ネタは尽きてきた。
今回の話は短めだけど許してほしい。

次話から“転”と伏線を入れる“結”へと続きます。

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【5】肉食系女子はパリピになれない

私の婚活は試練の連続だ。
途中まではいくけど、ハッピーエンドは訪れない。

何がいけないのか?
私がダメなのか?
王子がダメなのか?
失敗の要因は何なのか?

私は自問自答を繰り返した。

クレバー惑星では読書ばかりしていたから運動不足だ。
運動して充実感を得たかった。

今回のターゲットはパリピ惑星のディージェイ王子だ。

ディージェイ王子は毎晩パーティを開催している。
そしてディージェイ王子はその名の通りパーティでDJをしている。

ディージェイ王子に近づくのは、パーティに参加すればよかったから簡単だった。
パーティに通っているうちにディージェイ王子と仲良くなって、私たちは付き合うことになった。

ディージェイ王子に彼女が何人いるか分からないのだが・・・。

ディージェイ王子とのデートは専らパーティ会場だった。

私は読書漬け生活の反動で毎日踊り狂った。
朝まで踊り明かし、昼過ぎまで寝てまたパーティに繰り出した。
すっかり夜型人間だ。

最初の1週間は楽しかった。
でも、しばらくすると毎日パーティに参加するのに飽きてきた。
1カ月くらいすると、パーティに参加するのは週2~3回くらいになった。

ディージェイ王子は毎晩パーティを開催することに夢中だ。
結婚のことは眼中にない。
このままディージェイ王子と付き合っていても何の進展も望めないだろう。

私は諦めてこの惑星を去ることにした。

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<続く>

【おじさんの感想】
男性には『まだまだ遊んでいたい』という時期があります。
そういう時期の男性は、女性がどれだけ言っても結婚しません。

少し前に『ゼクシィ作戦』が流行りました。
テーブルの上にゼクシィ置いて男性にプレッシャーを掛けるのです。
でも、男性側にその気がないと、効果は全くありません。

『男性は結婚したい時期でないと結婚しない』ことを覚えておいた方がいいでしょう。
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