第14話 おじさんは異世界恋愛の続き(承の2)を書く

文字数 1,580文字

(14)おじさんは異世界恋愛の続き(承の2)を書く

おじさんは健康のために毎日ジョギングをしている。
ジョギングをしているとたまに見る車がある。

― 赤いポルシェ

ポルシェは一日に何十台も見るが、赤はレア度が高い。
週1回見るかどうかくらいの確率だ。

赤いポルシェが沿道緑の中を走っていく。

― 緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ

おじさんは山口百恵さんの有名な歌詞を思い出す。

おじさんは田んぼ道をポルシェが走っている情景をイメージする。

「あぶねーなー。あんなにスピードだして!」

「ああ、あれは与作さんの息子の幾三だっぺ」

「あのドラ息子かー。あいつは与作さんから相続した山を売って生活してるんだろ?」

「んだんだ。あの赤い外車も山売って買ったって、噂だー」

おじさんは赤いポルシェを見ると、いつもこれを想像している。

***

昨日はメンヘラ惑星のドリーミン姫のポエムを書きました。

おじさんはメンヘラポエムが作れないので、あいみょんさんの『貴方解剖純愛歌 〜死ね〜』を参考にしました。
ファンの方に怒られるかもしれないけど、何となく世界観が似てるんじゃないかなー。

さて、メンタルをやられた王子は、ストロング惑星に向かいます。
よい出会いがあるといいですね。

それでは異世界恋愛の続き(承の2)をどうぞ!

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【3】僕は運動がそんなに好きじゃない

僕はドリーミン姫との交際によって心に傷を負った。
やはりメンヘラの姫と付き合うのは大変だった。

僕はサバサバした性格の強い姫を探そうと心に決めた。

ストロング惑星にサバサバした性格のタフ姫がいる情報を入手した。
だから僕はストロング惑星へやってきた。

タフ姫は剣をたしなんでいる。
僕はタフ姫に近づく口実に手合わせをお願いした。

僕は剣術に自信があった。
惑星では僕の実力は2番。1番は兄だけど。

タフ姫は剣の達人だった。
でも、僕の剣術の腕が数段上だったので、あっさりとタフ姫に勝った。

タフ姫は自分を打ち負かした僕に惚れた。
僕も美人でサバサバした性格のタフ姫に好意を持った。
こうして僕はタフ姫と付き合うことになった。

タフ姫は努力家で負けず嫌いだ。

タフ姫の提案で山の中で修行することになった。
タフ姫は僕に負けた事が悔しかったらしい。
僕に勝つまで修行を続けると言い出した。

僕は惑星を離れて運動不足だったから、最初は修行を楽しんでいた。

山での修行は過酷だった。
山を登ったり降ったりを繰り返し、筋トレと剣の練習。
これが一日中続く。

食事は自給自足だった。
イノシシや鹿を捕まえたり、山菜やきのこを採ったりした。
自然の中で食べるバーベキューは楽しかった。
最初のうちは楽しく過ごしていたのだが、僕は毎日の単調なトレーニングに飽きてきた。

僕は修行生活に飽きてきたのでタフ姫に提案した。

「タフ姫、たまには息抜きに山を下りて街に出てみないか?」

「1日さぼったら、取り戻すのに3日かかります。それはできません」

僕の提案は却下された。

僕は考えた。

― 試合で僕が負ければタフ姫は山を下りてくれるのではないか?

僕はタフ姫と手合わせすることにした。

「修行の成果を確認するために、僕と手合わせしないか?」

「いいわね。やりましょう!」

僕はできるだけ自然にタフ姫に負けた。

― これで山から下りてくれるはずだ

僕はそう思っていたのだが、タフ姫は僕への興味をなくした。

そして、僕はあっさりと捨てられた・・・。

捨てられた僕は、優しい姫に会うためにインディサイド惑星へ向かった。

<続く>

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【おじさんの感想】
タフ姫は狩人(ハンター)タイプの女性のようです。
追っている間は楽しいのに、手に入ると興味がなくなる。
女心は難しいですね。おじさんには理解できません。
次は素敵な女性に出会えるといいですね。
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