第11話
文字数 516文字
「ねぇ、瑠 美 」
「何 ?」
「もう、分 かってるんでしょ?」
「何 が?」
「木戸口 さんのこと」
「だから、何 が?」
「木戸口 さんが違 って見 える理由 」
「……」
「こういう時 の、無言 は肯定 だよ」
「春奈 は、はっきりと答 えなかったね、昨日 」
「春奈 は、夢中 になりすぎないようにしてるのだ」
「そう」
「にしても、面白 い子 ですなあ」
「そうだね」
「……好 きな人 に似 てるように見 えるなんて、とんでもないにゃあ……」
「……きっと、木戸口 さんの方 が困 ってるよ」
「タロちゃんが、木戸口 さん描 くとどうなるんだろうね」
「わからない。でも、峯村 だったら本当 の姿 が描 けると思 う」
「瑠 美 のタロちゃん信者 っぷりは流石 ですなぁ」
「春奈 は描 けると思 ってないの?」
「にゃははー。そんなことないにゃ」
「そこは、否定 しないんだね」
「タロちゃんの絵 を世界 で最 もすごいと思 ってるのは、春奈 なのだよ」
「私 だって思 ってるよ。いや、まりあ先輩 だって思 ってる」
「まりあちゃんもタロちゃんに見 えてるんだよね、木戸口 さんのこと」
「うん」
「悩 みは絶 えませんなぁ」
「峯村 は、きっと近 いうちに、木戸口 さんのことを描 くんだろうね」
「それは予言 かにゃ?」
「いいや、未来 予知 」
「にゃは。瑠 美 も冗談 が上手 くなったねぇ」
「でしょ」
「
「もう、
「
「
「だから、
「
「……」
「こういう
「
「
「そう」
「にしても、
「そうだね」
「……
「……きっと、
「タロちゃんが、
「わからない。でも、
「
「
「にゃははー。そんなことないにゃ」
「そこは、
「タロちゃんの
「
「まりあちゃんもタロちゃんに
「うん」
「
「
「それは
「いいや、
「にゃは。
「でしょ」