27

文字数 480文字



静かな夜だったのに
突然轟く雷が
僕の眠りを妨げる
でも眠れなかったのは
そんなことのせいじゃなくて
心に刺さった
小さな小さなトゲのせい
君の少し困った笑顔に
ぼくは軽く地雷を踏んだ事を悟る
君の見せたくなかった
そのベールの向こう
ぼくは知ってる事を
君はまだ気づいてないから
笑顔で誤魔化しているうちに
話題を少しずつ逸らした
君を傷つける事を
するつもりなんてないのに
でも君の事しか
結局は考えてないから
どうしても話したいことが
君に関わってしまう
君が隠していることから
遠ざけたいと思うほどに
ぼくの不器用さが
君をまた傷つけた事に
僕は眠れない夜を迎えていくんだ
この関係性を
僕は変えたくないけれど
君が普通を過ごせないのなら
僕はきっと離れるべきなんだろうね
でも僕は君が好きで
どうしようもないんだ
気まずくなるくらいなら
雷のせいにして
眠れなかった事にしよう
そうすればとりあえず
明日だけは君から僕を
遠ざけることができるから
もう少し大人になったなら
居心地の良い距離を
僕はら見つけられるのだろうか
君を好きなことが
こんなに苦しいなんて
君を好きな事を
後悔する日が来るなんて
ぼくは眠れないまま
君のことをまた想う
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み