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文字数 409文字



流れ星を見た
何だか久しぶりで
願い事のこととか
写真を撮るとか
そんな事を思い出す間も無く
暗闇に映えるその光に
心奪われて動けなかった
そういえば最近
夜空を眺めるとかなかったから
この街の空には
星も少なくて
何もないのが普通だから
いつしか興味もなくなり
せいぜい満月を見つけて
愛でるくらいだった
子供の頃は
空から落ちてきそうで
全部受け止められないかもと
泣きながら心配してた
叱られながらも
屋根の上で眺めた
手に届きそうな星座たちは
月がなくても
怖さを忘れさせてくれるほど
僕を照らしていた
いつからか暗闇だけが
広がっていて
僕は飲み込まれそうで
怖くなっていたけど
今日は何だか
大切な人からの
プレゼントを貰えたようで
たった一筋の余韻に
嬉しくなってしまったんだ
今度の休みに
久しぶりに手の届きそうな
満天の星を探しに行こうか
そしたら今落ちてきた
そのかけらを見つけられるかもしれないから
そして僕は願うんだ
もう少しだけ手を伸ばした先にある
あの夢が叶いますようにと

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