文字数 322文字



真夜中に目が覚めて
暗闇の中無造作に体起こす
もう起きる時間かと
寝ぼけていたことに気づく
アラームはまだ2時間は鳴らない
途切れた夢は今までの中でも
ずいぶん幸せなストーリーで
大好きな人とどこかの街を
ただひたすら歩くだけなのに
青い空と眩しい海と
なんでもないような景色が
まだ瞼の裏に残っている
日常との乖離の中にある
僕のやりたいことが
全て詰まってたその夢が
途中で終わってしまった悲しみと
現実に残る宿題の多さに
寝る気が失せて夜明けの空を
なんだか眺めておきたくなった
この後待ち受ける長い時間に
収まりきれない憂鬱なこと
せめてほんの少し軽くなるように
生まれたばかりの太陽に
コーヒー添えてバカンス気分を味わう
憂鬱を苦味と共に
飲み干したその先にある
本当の休日を勝ち得よう

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