第7話 リードの屋敷 その3

文字数 8,060文字

 次の日。俺が起きた頃にはもう昼頃だった。俺にとっては珍しくもなかったので、慌てることなく歯を磨き、顔を洗う。服を着替え、寝る前に今日やると決めたことを実行するためリードを訪ねようと自分の部屋のドアを開いたら……何故かそのドアの前に彼女が立っていた。え? 何? 怖い。純粋に怖い。

「……いつからそこに?」
「朝は学院の方に行っていたので、ここに立っていたのは2時間ほどでしょうか。健人様を起こそうと思ってここまで来たのですが、昨日のことがあって怖くて入れませんでした」

 昨日のこと、というのは俺がデ◯ヘルと間違って襲いかけたことだろか。
 それと学院という単語が出てきた。彼女はそこへ通っているのか、教鞭をとっているのか……

「怖くてって言うが俺のほうが怖くてあそこから今でも悲鳴が発せられてるわ。それにここに居たのは昼まで寝てた俺をいじるためだろ? そのためにわざわざ2時間もそこに突っ立っていたなんてご苦労なこった」

 リードは目をそらす。いや、それ肯定してるのと同義なんですが。
 まあ、これは軽いジャブ。出会ってまだ2日目ではあるが、距離感が遠いよりは良いと思える関係だろう。主人とメイドというような関係では無いとは思うが。
 そういえば、と昨日リードに聞こうとしていたことを思い出した。学院という単語が出てきたし丁度いい。

「リードっていくつなんだ? 学院って単語が出てきたから、そこの関係者では間違いないんだろうけど」

 するとリードは渋い顔をした。ふむ、俺にできるだけ聞かれたくない感じの話題だったのだろうか。しかし、これから共同生活をしていくのに隠し事なんてほぼ無理と言っていいだろう。
 しばらくの間の後、いつもより小さい声で年齢などを教えてきた。

「私は……20歳です。それと、学院では……学生をしています」

 ふむ。元々出会った当時から女子というよりも女性みたいに感じたし、20歳と言われても全く衝撃を受けなかった。しかし、学生か。学院っていうところがよくわからないが、日本の大学みたいなところなのだろうか。

「その学院ってところは周りの人たちは何歳の人が多いんだ?」
「……健人様の通常の高校と同じ年齢層です。ちなみに学院と言っているところの正式名称は魔王学院高等部というところです」

 ふむ。なるほど。

「……まあ、なんだ。すごい浮いているんだろうが、俺は応援しているぞ」
「いっそのこと笑っていただけたほうが良かったくらいには健人様のその態度はひどいですよ? あと、別に浮いていません」

 リードは不機嫌になったらしく、顔を背けてしまった。
 いや、だってねえ? 下手に触れられないじゃん、それ。
 これ以上この話を続けると、またまた黒炎が吹っ飛んできかねないので話題を変えようと口を開きかけたのだが、リードがくるりとこちらを振り返り悪い顔をして俺を見てきた。

「……気持ち悪いんだが、なんだ?」
「……失礼ですね。それはそうと健人様に朗報です」

 ふむ。この話の流れで朗報と来たか。非常に嫌な予感しかしない。
 しかし、俺の予感は当たったようで

「健人様の学院への入学手続きが完了しました。よって明日から私と同じく学生という身分になります」

 にっこり笑顔のリードがそう伝えてきた。

「なるほど。それはいい見世物になりそうだな」
「そうですね」

 否定しろよ、と思ったが対して期待はしてなかったので何も言いはしない。
 というか30歳にもなってもう一度学校に行くとか……
 魔王候補というものは、俺が想像していたよりも面倒なことが多いらしい。

 

 

 朝、リードが学院に行っていたのは俺の入学手続きと、制服を取りに行くためだったらしい。それはありがたい。ただ、今日は平日のはずなのだが授業はないのだろうか?

「魔王学院は自由登校でも推奨しているのか? 普通、学校って平日にあるものだと思うんだが」
「私は卒業要件をすでに満たしているので授業に出なくても良いのです。それに、今は学校よりも健人様の護衛が優先です」

 ふむ、彼女も彼女なりに考えて……いや。俺の護衛が優先ならば、この屋敷に眠りこけている俺を放っておいて学院に行かないと思うのだが。
 ただ、俺も鬼ではない。深くは追求しないでおこう。
 その後、魔王学院のことについて最低限のことを教えてもらった。
 魔王候補となった人は、年齢に関係なく魔王学院に入学しなければいけないということ、授業は出ても出なくてもいいが、俺レベルであれば出たほうが身のためだということ、授業費などのお金は一切かからないということ。これは重要だ。昨日の日用品などの買い物の時もそうだったが、俺は魔界で使えるお金を全く持っていなかったため、リードに全部奢ってもらっていたのだ。いくら金持ちそうとはいえずっとヒモでいるのも心苦しいものがある。
 まあ、リードから聞いたのはそれくらいのものだった。正直、細かいところは百聞は一見にしかずというものだろう。明日以降、少しずつ学んでいけばいい。
 リードの要件はそれだけだったらしいので、次は俺の用事に付き合ってもらおう。

「2時間も突っ立ってたリード君。少々、俺に魔術を教えてもらおうか」

 そう。今日は俺が魔術を使えるのかどうか、使えるとしたら威力はどれくらいなのかということを調べる日だと決めていたのだ。昼まで寝ていたので若干予定が狂ったが、どのみちリードは朝いなかったし結果オーライ!

「人に教えを請う人の態度ではないですが。それはそうと健人様はお腹が減っていないのですか? 少なくとも朝ごはんを食べていらっしゃらないと思うのですが……」
「基本的に朝飯は食べないし、昼と言ってもまだ11時だ。魔術が使えるのかなんてすぐに分かるだろうし、いいだろ?」
「健人様がいいのであれば、それでいいのですが」

 というわけで、リードに連れられて庭にでる。この屋敷には魔術を使用するための専用の施設などはないらしく、この広い庭を使っていつもリードは練習していたらしい。

「健人様は魔術に関しては赤子同然のレベルです。というか、魔術を行使するための魔力すらアルファ抜きでは無い状態です。なのでまずアルファから魔力を貰ってください」

 ふむふむ。アルファなしではやはり魔術の行使すら無理だというわけか。てか、アルファはいつまで寝ているんだ? 赤ちゃんかよ。
 首に付いけているアルファを指先でコンコン、とノックして呼びかける。

「アルファ、起きてくれー。魔力がほしいから、起きてくれー」

 すると眠たそうな声が首元から聞こえる。この光景を何も知らない人が見たらどう思うのだろうか。

「……ん? ご主人様、おはようなのじゃ……妾に何か用かの……?」

 全く話を聞いていなかったらしい。本当にこれから大丈夫だろうか。

「……おはよう。魔力が必要になったら起こしたんだけど」
「ああ、そういうことじゃったか。ほれ」

 いや、適当すぎるだろと思った矢先、首元から何やら温かいものが流れてきたのを感じた。例えるならそう。おもらしをしたときのジワーッとした感覚だろうか。いや、別に最近漏らしたからそういう感覚が分かるわけじゃないぞ? 勘違いしないでほしい。

「……嫌な感覚だな」
「普通は『力が湧いてきた!』なんて言うのじゃが……」

 まあ、いいや。俺がお漏らしを連想してしまっただけだから。確かに力が湧いてきた気もしなくもないし。

「してリード君。次はどうすればいい?」
「イラッとするのでその呼び方をやめてください。……そうですね、魔術が使えるかどうかを調べるだけでしたら、あれがいいでしょう。少し見ていてください」

 リードは俺から少し離れて、胸のあたりで右の手のひらを上に向け『ファイア』と呟いた。すると小さな炎が手のひらに現れた。今にも消えてしまいそうな炎なのだが魔術で作ったものだからだろうか。風が吹いてもゆらゆら揺れるだけで消える気配はない。
 はっきり言ってしょぼい。しょぼいがそれすらできるか怪しいのが俺だった。

「ではやってみてください」

 リードが事もなしげにそう言ってくる。
 まあ、見た目からして何もわからない子供でも使えるレベルのものなのだろう。アルファから魔力は貰ったので使えるはずだ。
 リードと同じようなことをして『ファイア!』と気合を入れて唱える。

「……なるほど。健人様。魔術は諦めたほうがよろしいかと」
「ひどい!」

 まあ、リードがそう言うのも仕方ない。右の手のひらには、いくら目を凝らしても魔術が起動した様子がなかったのだから。

「《ファイア》! 《ファイア》! 《ヘルファイア》!」

 何度やっても何も起きない。手を前に突き出してより気合を入れているが何も起きない。

「《ファイア》! 《ファイア》! 《フルファイア》!」

 だが何も起きない。

「健人様。気合の問題ではないかと。あとたまに違うことを言うのはやめてください。起動するわけがありませんが、起動したら面倒なことになります」
「リードよ。何事も根性なのだよ」

 時代錯誤なことを言い出す俺に白い目を向けてくるリード。真に受けてツッコミをしないのはいかがなものかと思う。
 しかし、いくらリードの力の副作用があるとはいえ魔力はちゃんとあるわけだし、何も起きないはずがないんだが……
 自分ではどうしようもないのでアルファに聞いてみることにした。

「アルファ、なんで魔術が使えないか分かるか?」
「……ん? 何か用かの、ご主人様……?」

 え? まさか寝てたの?

「いや、魔術が使えないからアルファが何かヒントくれないかなって思って聞いたんだけど……寝てたのか?」
「ああ……そういうことじゃったか。ご主人様は妾が起きている状態じゃないと魔術はつかえないのじゃ」
「なるほど」
「なのじゃ」

 寝ていたのか、ということについては華麗にスルーしたな。まあ、寝ていたと言っているものだが。

「じゃあ、魔術を使いたいから起きててくれよ?」

 そう言ってもう一度リードがやったように『ファイア!』と唱える。
 すると、手のひらがほんのり暖かくなったのを感じた。しかし、目を凝らしても何も見えない。ふむ。これはどういうことだろうか。

「リード。手が暖かいから何かが起きたことには間違いないんだけど、炎は見えるか?」
「……こちらからでは……いえ。ちゃんと魔術は使えたみたいですね。ミリレベルの火が灯っているのが一瞬見えました。炎とは言えませんが」
「心配はいらぬぞ、ご主人様。妾が起きている限り、魔術が使えないという事態はおきないのじゃから」

 じゃあ、いつも起きていてくれよ、アルファ……
 まあいいや。魔術を使えるということが分かったし。目的は達成できたわけだ。


「よし! 知りたいことは知れたし、今日はこれにて解散!」

 俺は場を無理やりお開きにする。きっとリードが『では次はこれを試してみましょう』とか言うに決まっている。
 たしかに俺は、今日は魔術が使えるかどうか確認したい、とは思っていたが、それ以外にもしたいことがあるのだ。

「健人様、もう少し魔術をーー」
「それよりもリード。今から少し出かけるぞ!」

 案の上引き留めようとするリードを振り切り、俺はお出かけを所望した。



「健人様、スーパーに出かけて大量に食材を買ったと思えば……次は台所を貸してくれと言ってくるとは……まあ、別にいいのですが、食事なら私がーー」
「ええい! いちいち突っかかってくるんじゃない! いいからリードは椅子に座っていろ! ほら!」

 スーパーで必要な食材をリードに買ってもらい、現在、俺はエプロンをつけて食事を作っている最中だ。
 その可愛らしいエプロンは誰のなんだって? リードの物に決まってんだろう。俺がこんなもんを所持していたらぶん殴られるわ。
 リードは俺に座れと言われて渋々椅子に座ってこちらをじっと見てくる。
 ……しまったな。こっちを見るなということも追加しておくべきだった。あんなにガン見されると非常にやり辛い。

 俺は慣れた手付きで野菜を切ったり、フライパンに食材を入れて炒めたりと、ポンポンと料理を作っていく。
 俺は一人暮らしをしていた時間が長い。最初の頃は、『料理なんてめんどくせぇ』と言ってカップラーメンばっかり食べていたのだが……ある時、栄養不足でぶっ倒れて以降は自分で料理を作って食べていたのだ。
 料理を自分で作ってみると、意外と楽しくてドハマリして……結果、今のように女子が見たら『きゃあ、すごい!』と歓声を浴びるほどの腕前となった。
 ……まあ、見せる相手がいなかったので、一度もそんなことにはならなかったですけどね。
 てなわけであっという間に昼食としてはちょっと量が多いほどの料理が完成した。
 出来た料理を机に運ぶ。

「……なかなかに……上手ですね」

 リードが何故か悔しそうな顔をしながら賛辞の言葉を投げかけてくる。
 いや、そこは素直に褒めてくれるところじゃないの?
 『うわぁ、凄いです! 健人様!』みたいな。
 ……いや、今思ったけど誰だこれ状態だわ。キャラ崩壊を引き起こしている。やっぱ今のナシで。

 すべての料理を運び終え、2人合わせて『いただきます』の声とともに料理を食べ始めた。
 パクパク、モグモグ。パクパク、モグモグ。
 ……え? 感想なしですか? お世辞でも『美味しい』とか、そうじゃなくても『ちょっとここが駄目ですね』とかいう指摘すら無い? 

「リード……絶句するほどまずかったか? 人間と魔族の味覚に違いは無かったはずだが……」

 そう、味覚の違いはないはずだ。俺はリードが作った手料理を食べて美味しいと感じていたし、彼女自身も美味しそうに食べていた。
 となると、この中に彼女の嫌いなものや味付けがあったということになるが……まあ、それならリードがずっと黙っているのも納得だな。

「ごめん。苦手なものとかあったんなら無理に食べようとしなくていいからな? どれだ? 俺が食べるからーー」
「いえ。そういうわけではなく……」

 彼女に分けた料理を取ろうとしたのだが、彼女が待ったをかける。

「……健人様の作ってくださった料理は本当に美味しいです。……美味しいのですが……」

 またもや悔しそうな顔をする。
 どういうことだ? なにがそんなに悔しいんだ?

「ご主人様の料理のほうが自分の作ったものよりも美味しいから悔しがっておるのだろう」

 突然、スポーツネックレスに擬態しているアルファがしゃべった。
 いや、まじでいきなり話し出すのは心臓に悪いからやめてほしいんだけど。
 アルファに驚きながらもリードの方を見ると……羞恥心からなのか顔を真っ赤にしていた。可愛いなぁ、おい。

「リードはご主人様が自分の使える魔王候補生だと知ってから、必死で料理の練習をしていたのじゃ。彼女は代々魔王候補生に第一線で従えてきた由緒ある家系の娘。身の回りのことはもちろん日々の食事などもご主人様に出すことになる。まずいものは出せないと、それはもう血の滲む努力をしていたのじゃよ?」
「ちょっと! アルファ! それはーー」
「元々料理などしてこなかった娘じゃ。それにメイドという柄でもない。じゃが、ご主人様に喜んでもらおうと、眷属として認めてもらおうと必死で努力をしている姿。お主なら分かるじゃろ? それがどれだけ尊いことか」
「いや……やめて……」

 俺は首はちぎれんばかりに縦に振る。いい、これはいい……
 俺のために頑張ってくれていた、というのもいいし、この屋敷で1人、誰にも頼ることなく努力していたという、その話! 感動で涙腺が……

「そんな彼女が! 努力をしてきた彼女が! 自分が仕えている主人の料理を食べて、自分の作っている料理よりも美味しかったと、手際も良かったと! その事実を知ったら……悔しがることも無理からぬ話じゃろう?」
「……本当に……もう……」

 俺は首を大気圏まで吹っ飛んでいくんじゃないかというくらい、空気との摩擦で火が出るんじゃないかというくらい激しく縦に振る。
 いい……いい! 普段は俺の心を折りますよ? という気迫で暴言を吐いてきた彼女に、こんなにもいじらしく、可愛らしい一面があったなんて……! もうおじさん、好きになっちゃう!

「リード、俺はーー」
「もう、やめてって言ってるでしょー!」
「ちょ! リード! やめるのじゃ! 妾を引っ張るんじゃない!」
「グヘッ!」

 耐えきれなくなったリードがスポーツネックレスに擬態しているアルファを引っ張り、それにより俺の首が締まるという地獄絵図が出来上がったことにより、この話は幕引きとなった。


「申し訳ありません。あまりにもアルファが妄言を吐くものですから、つい引っ張ってしまいました」
「……気に……するな……」

 妄言にしてはえらく恥ずかしがっていたが……これ以上このことに追求すると俺が天国へと旅立ってしまうのでやめておく。
 アルファを首にちゃんとセットし直して、食事を再開した。

「まあ、俺の作った料理がリードの口に合ってよかったよ」
「……そう……ですね……悔しいですが、非常に不本意ですが……美味しいです」

 まだ悔しがっているな。別に、リードの料理だってすごく美味しかったのに。

「でも、なぜ突然料理なんて作ったのですか? 言ってくだされば、私が作りましたが」
「これは……その……お礼だよ」
「お礼……?」

 リードが首をかしげる。

「俺を魔界まで連れてきてくれたお礼、まあ、失敗はしたけど俺の私物を無理をしてまで持ってきてくれたお礼、俺の日用品を買いに連れて行ってくれたお礼、俺に街を案内してくれたお礼、俺に住む場所を与えてくれたお礼、なにからなにまでしてくれたお礼……数え切れないくらいリードにはしてもらっているし、これからもしてもらうことになる。だから……一先ず、俺はリードに感謝している、ということを行動で示そうと思って。ありがとうな、リード」

 自分でもクサイ事を言っているのは分かっているんだが……こういうのはちゃんと言って行動で示しておかないと、後々後悔することになると相場が決まっているのだ。
 リードの方をちらりと見ると……耳まで真っ赤いして……どうやら照れているようだった。
 ……え? まじで可愛いんですけど。もともと顔がめっちゃタイプだったけど、マジで今の表情は俺を殺しに来ているレベルでいい! いいですぞ!

「あ、あまり……こっちを見ないでください。気持ち悪いですから……」
「何を言っているんだ! そういう表情をしているリードが気持ち悪いわけないだろ!」
「いえ……にやけている健人様の顔が気持ち悪いのですが……」

 ……俺、主語って大事だと思うんだ。ちゃんと『誰が』を入れないと、今のように大事故を起こすからね。
 しゅんとする俺を横目に、リードが小さく『でも……ありがとうございます』とお礼を述べてきた。
 俺は地獄耳だから聞こえているのだが……まあ、こういうときは聞こえなかったふりをしているのがいいだろう。
 さて、食事を食べ終わったら部屋に戻って思う存分ニヤけるとしますか!
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