ミンチ多めのコロッケは美味い
文字数 1,834文字
なんやかんやで地球防衛部に入部した宗介であったが、帰宅後に冷静さを取り戻しつつあった。
下心である。
下心である。
――ピンポー―ーン。
鈴沢栞はさも当然のように宗介宅に上がり台所へ向かう。
その手には食材が入ったビニール袋が。
二人は慣れた手つきで料理を作り、しばらくした後、食卓に座る。
宗介はこれでもかと言わんばかりに激しく動揺した。
思春期の心は複雑なのである。
今日一番の動揺が心を貫いたが、悟られないようにと可能な限り冷静を装う宗介であった。
めちゃくちゃ心当たりがある宗介である。
聞かなかったことにした。