社交辞令ってご存知ですか?
文字数 1,338文字
運命の出会いを経て、新たな一歩を踏み出した宗介。
そして彼は……――。
――……とりあえず、一歩戻ることにした。
爽やかな笑顔で言い切る宗介。
必死である。
彼は今、この場を立ち去ることに必死なのである。
魂の咆哮である。
……と、その時部屋の扉が開き誰かが入ってきた。
――あら? お客様ですか?
すっごい美人が現れた。
これほどまでの美人など見たことがない宗介は、すっかりフリーズしてしまっていた。
辛うじて我に返る宗介。
と、心の中で呟く宗介である。
その時、宗介は梓なる美人と目が合ってしまう。
……後に宗介は語った。
「気が付けば、口が動いていた」と……。