決意の瞬間
文字数 1,765文字
そして宗介と栞は部室の外へと出る。
宗介が退部について前向きに考え始めた……その時だった。
部室の扉の前にいた宗介の耳に、ふと、小さく声が聞こえた。
宗介は瞬時に全神経を耳に集中させる。
清々しいまでの満面の笑みで、真っ赤過ぎる嘘を吐き出す宗介であった。