バリー・ホワイト「愛のテーマ」

文字数 503文字



早朝にRadioをオンにし、FMから流れてきてくれたのが、この曲。
喧騒のない静寂な朝の光が射す空間。瞬時に特別な彩りに染められてしまう。
この曲は私が小学生の頃、7歳年上の従兄が愛聴していたという耳の記憶がしっかり残されている楽曲。これは大人が愉しむ音楽なのだと、子どもの手が届くはずのない、遠い存在の音楽であり、子供心による確かな憧れが植え付けられてしまっていた。
そんな楽曲を、この日一体何年ぶりに耳にしてしまったのだろう。それも朝の静寂という、整いすぎた状況が用意された中で。
その後、即時WebでCDを探し、購入の手続きに手を走らせた。
愛のテーマ。
1973年発売なので、今年で発売半世紀を数える。ビルボードチャートでは、1974年に1位を記録。
その曲名に相応しく繊細な旋律、アレンジが施され、古さを感じさせる録音のクオリティさえも、琴線に触れるスイッチになってくれている。
これこそが、自分にとっての名曲。瞬時に、別世界へ心地よく誘ってもらえる。
現世の芸術は、この曲のような繊細な優しさが足りない。
芸術が彩る優しさって何?と、そのような問いを投じられた気がする。
「愛のテーマ」のCD は、今日届いてくれた。
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