第27話

文字数 487文字

そう、だがどっちを選んでもお前は後悔するのだよ。
お分かりかな?
直情的で、リアリストには分かるまい。
そう、ある種の女のような類いには…

まったく不自由な世界になったものだよ!
女/男と性差で分け隔てするなってか?
差別だなんだと… おかしいんちゃうか?

男の私の中に女もいるし、
女のあなたの中に男もいるだろう。
それにいちいち〇×障害?だの何だの名称を付けるな。

男女同権だなんだと…
そりゃ差別なんか無くなりゃいいさ!
でも違いというものはあるものなんだよ…
それを認めた上で!

あるものを認めた上で…
もっと言えば、人間の目の中にもう
区別/差別の色を決めるもんがあるんだ…

黒人を見れば黒いと思うだろう。
白人を見れば白いと思うだろう。
女を見れば女と思い、
男を見れば男と思うだろう。

色盲か盲目でなければ!

言葉あそびはもうたくさん。
差別は人間の目の中にある!
それを認めた上でだ…

人間どうし、理解はできないということ、
それも認めた上でだ。
それを認めた上で!
そっから始めないことにゃ…
越えてくことはできないんだ、
何でもそうさ、
〈苦悩〉をつくるものは。
人間どうしがつくり合う、
後生大事に抱え合う〈苦悩〉は!
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