旅鳥
文字数 221文字
見上げた青空 秋色恋色
天の高さが君への遠さ
うっすら白雲 ベールのようで
君の気持ちを隠して覆う
見下ろす地面は 錦秋恋歌
風舞う落ち葉が届かぬ想い
伸びる影さえ過去を示して
ぼくの気持ちはごまかせない
過ぎたあの夏 強く燃えたか
迎えるこの冬 耐え抜くほどに
ぼくは空の手 大きく振るから
君はあの手を離さぬように
水辺で鳴き交う異国の旅鳥
季節を従え静かに飛び立つ
ぼくの心も連れ去り渡れ
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初稿：2020年11月9日
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