第29話 独白
文字数 333文字
晴海さんとしゅうくんは近々結婚式をここで挙げる予定だそうだ。
帰り際に
仲島 治様
と書かれた招待状を託された。
「ちいさなウエディング事業も始めるから、そのモデルも兼ねて。母はさすがに来れないから、気兼ねなく来て、そのまま戻って来て欲しいな。わたしのおとうさん」
入れ替わりにまみさんに引き留められた。
「女社長なんてわたしには向いてないわ。ぜんぶはるくんが考えてた事が実現してる。忙しいなか、いつもはるくんの事考えて、時々泣いちゃうの。でも、わたしがわたしの為に死ぬな、って言ってあるから、生きててくれると思ってた。彼、ぽかんとしてるでしょ?いつも。あんな顔、女はたまらない。イチコロだわ。」
嫌な予感がした。
横浜に戻り、早速あの宿へ。
やはり、そこにオサムさんの姿はなかった。
帰り際に
仲島 治様
と書かれた招待状を託された。
「ちいさなウエディング事業も始めるから、そのモデルも兼ねて。母はさすがに来れないから、気兼ねなく来て、そのまま戻って来て欲しいな。わたしのおとうさん」
入れ替わりにまみさんに引き留められた。
「女社長なんてわたしには向いてないわ。ぜんぶはるくんが考えてた事が実現してる。忙しいなか、いつもはるくんの事考えて、時々泣いちゃうの。でも、わたしがわたしの為に死ぬな、って言ってあるから、生きててくれると思ってた。彼、ぽかんとしてるでしょ?いつも。あんな顔、女はたまらない。イチコロだわ。」
嫌な予感がした。
横浜に戻り、早速あの宿へ。
やはり、そこにオサムさんの姿はなかった。