第14話

文字数 479文字

作品15 作品名 
   『優れた選択』

 数十万年以上かけて、種の選択はされる。
 それを人工的に数百年でやってしまった。
 自分達の今居る社会の価値観だけで選択してしまったのだ。

 暗闇の世界では盲目の人の方が優れている事に気付きもせずに人類は暴走した。
 受精の段階で、遺伝子を決め、受精後、数週間で、その生命の一生を決めつけて、今の社会に適合しているかを判断し、成長させるかを決めていた。

 やがて、画一した価値観によって繁殖した人類と、自然妊娠を繰り返した人類は、数百年間で、お互いが交配する事の出来ない別の種族となった。
 最初から結果は解っていた。千年もしないうちに同一の遺伝子しか持たない種族は滅亡した。
 この世の中で必要のない生命は無いのだ。
 一生、寝たきりの人間も感情豊かに生きていて、周りの人の人生に多大な影響を与えている事を忘れた時に、人は自然の法則の階段を踏み外す事となる。

 世の中全ての『人』、『物』、『事』、、、何もかもに感謝。
「ありがたや、ありがたや、ありがたや」

(了)

421文字
※あらすじ
固定した価値観による種の選択をした人類は、滅亡する。

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