階級の落差

文字数 7,676文字






 親子の姿が見えなくなる所まで来ると、韋駄天のように走り母屋の壁伝いに玄関まで回り込んだ。

「ハアーッハアハアハアハア! んだよもぉぉぉぉ、あの親子!」

 恐ろしさと不気味さで身震いしながら毒づく。
 これ以上近づいたら身の危険どころで済まなさそうなのが、度胸を喧嘩で鍛えた上野でも恐怖に感じる。

「あのー」

 クラシックタイプのメイドが巨大な玄関の扉を開けて顔を出した。
 ビクゥゥゥ! 上野が硬直する。

「お忘れ物です」

 ボロボロの長ランと帽子、マントを手渡された。
 下駄はなぜか足元に投げつけられた。「さっさと帰れ」という意味なのか?
 言われなくてもこんな所さっさと帰ってやるつもりだ。

「それから、これを……」

 風呂敷に包まれた重箱を押し付けられる。
 バラが刻印された白い封筒が風呂敷に差し込まれている。手紙のようだ。
 差出人の名前は書いておらず、代わりに「ラブレター」と流れるようなペン字で書かれていた。

「何すかコレ?」

「お赤飯です。お召し上がり下さい」

 なぜ赤飯なのか? 意味が解からないまま、屋敷の巨大な扉が閉まった。
 母屋から追い出されるようにされた上野は腑に落ちない表情をしながら、ひとまず赤飯の重箱を地面に置いて服を着る。
 律儀に重箱を担いで品川低の門まで警戒しながら歩いた。

 品川家の者は誰も上野を相手にせず、先ほどの様に追いかけて来る事も無かった。
 後味の悪さを噛み締めながら、上野は門を出る。

「一体何だったんだろう?」




 築40年の木造モルタルアパート、葛嶺荘の3号室の扉の前で上野が部屋の鍵を探している。
 錆び掛けた金属製の扉には無数の「金返せ」の張り紙がデコレートされて哀愁を誘っている。借金取りに好かれた家には帰りたくないが、上野には他に寝床が無いので仕方なく帰っている。
 明かり取りの窓から光が漏れており、同居人の上野父が帰宅しているようだ。因みに、上野の家は父子家庭だ。離婚した母親は数年前に妹を連れて行方不明になった。

 ノブを捻ると簡単にドアが開いた。借金取りに追われているのに無用心な親だ。
 部屋の中の汗と脂と酒とゴミが混ざった異様な臭いが外気に触れる。
 玄関に入るとすぐ目の前に居間と台所がくっついている部屋があり、親父はテレビで野球中継を見ながらコタツで突っ伏していた。床にはワンカップのビンとビールの空き缶が転がっており、親父は早い頃から出来上がっているみたいだった。
 親父に気付かれないように恐る恐る背後を通ろうとすると……。

 死んでる。

 コタツの天板に塩辛でダイイングメッセージが書かれている。
『犯人は ヤ  ス』

 親父は酔い潰れて死んだように寝ているだけであった。
 犯人はヤス……。
 死んでいる姿はなぜか幸せそうな汚く濃い厳ついヒゲ面だった。

 部屋は1Kなので居間の他には寝室に使っている和室しかない。
 和室の襖を開けると、

 見知らぬババアが赤いスリップ姿で布団に寝転んでいた。
 ピシャ! ババアに気付かれる前に襖を閉めた。
 見なかった事にした。

 仕方が無いので、酔い潰れた親父がいる居間のコタツに入る事にする。電気代節約のために電源は切ってあって冷たい。

 上野はコタツで、メイドから受け取った赤飯を頂く事にした。
 品川邸で目を覚まして以来、食事をしていないので物凄く空腹である。貧乏そのものの自宅を物色してもろくな食べ物が見つからないだろうし、赤飯を品川に突き返すのも面倒なので、風呂敷包みを解いた。
 風呂敷に差し込まれていた『ラブレター』をまずは無視した。

「いただきます!」

 弁当の殻や灰塗れの灰皿、紙ゴミが散乱した食卓に相応しくない華やかな重箱は霞む事無く輝きを放っている。中身はシンプルにあずき豆が入った赤飯のみだ。それもぎっちり箱いっぱいに詰まっている。
 赤飯を口に運ぼうとした瞬間、

 ドンドンドンドン!

 汚れたドアが外から乱暴に叩かれる。

「こんばんはー、雷電金融でーす」

「うぱっしゅ!」

 外にいる濁声を聞いた瞬間に親父が奇声を上げて飛び起きた。
 生きていた。

「あとは頼む」

 そのまま親父は部屋の窓へ行き、躊躇う事無く二階から外の垣根に飛び降りて逃走した。

「上野さーん、いるんでしょー」

 呼びかけに無視する。

「上野ゴラァ、いるのわかってんだぞ!」

 外の声は借金取りの怖いお兄さんであった。
 親父に置いて行かれて取り残された上野は、赤飯を食べるのを中断して慌てる事無く部屋の中で工具箱を探し始める。ゴミ屋敷寸前の汚い部屋なので、床に色々な物が散乱しており見つけにくい。

 バキャァァァァ!

 もたもたしていたら、元々立て付けの悪かったドアがチンピラによって蹴破られた。

「ほーら、いたぁ♪」

 今時パンチパーマに夜間なのにサングラスを着用した柄の悪いスーツのお兄さん(通称チンピラ)がニコニコと敷居の向こうで微笑んでいた。

「おい、ツッパリ息子! 親父はどうした?」

「知らん」

 居住まいを直していつものように応対してやる。上野には悲しいながら日常茶飯事の出来事なので動じない。
 いつもと同じ荒んだ家庭にうんざりする。

 本人不在で白を切っておけば借金取りはいつものように帰るだろうと思われる。
 
 だが……、
 いつもと違うのは、パンダの運送会社の制服を着た若いバイトが3人くっついている。

「なんだ、いねーのかよ。しゃあねえや。おい」

 チンピラが背後のバイト達に命じると、彼らは不躾に土足で上野の部屋へ侵入した。

「ちょ、待てよ!」

 慌てて上野が侵入者を阻止しようとするが、相手は複数だ。
 先頭にいたガタイの良いアメフトやってそうなバイトに圧倒されて肩で押し退けられてしまった。

「もう期限過ぎてっから、お前ん家の物全部差し押さえるからな」

 チンピラが言うが早いか、バイト達はテキパキと家具を部屋の外へ搬出し、細かい生活用具も荷造りしてダンボールに片付けてしまった。
 上野が所持している思い出のトロフィーもダンボールに押し込まれようとしていた。リトルリーグ優勝の、野球ボールがくっ付いたかつての宝物であった。

「ふざけんな! それは親父のモンじゃねえだろうが」

「少年よ、悪く思うな」

 妙にカッコつけたチンピラがいきり立つ上野の両肩を掴み、残念そうに首を横に振る。

「悪いのは全部お前の親父だ。アイツがギャンブルに懲りねー限り借金はアホみたいに増えるばかりだ。つか、息子が肩代わりしてくれりゃー当社としてはありがたいんだが」

「んなはした金ねーよ!」

 そんな時、隣室からババアが引きずり出された。
 さっきチラッと見た時と変わらず、赤いスリップを着ている。

「コイツはどうしましょう?」

 バイトが上司に訊くと、

「ダンボールにでも詰めておけ」

 以外にも、ババアは上野の親父の所有物と見なされ、運送会社のトラックに連れて行かれた。
 連れ去られ際に何も喋らず助けを訴えかける憂いの目で見つめられた上野だったが、親父との関係が気になりながらも無視した。

 借金取りに差し押さえと称した強奪を受けた上野は、ゴミくずしか残らなかった家具の無い部屋にぽつんと残された。

「あ……」

 赤飯までご丁寧に差し押さえられていた。
 残されたのは赤飯についていたラブレターのみだった。

 空腹と悔しさを堪え、やるせない感情を癒してくれる期待を込めてラブレターの封筒を破く。

 『大吉 今日一日ハッピー』

 弁当に入っているバランと手書きのおみくじが出てきた。
 何か無性にむかついた。




 やるせない一夜を過ごした上野は、日の出前から新聞配達をしていた。
 一見悪そうでダサいバンカラスタイルはこの時間だけ撤廃して、高校の校章入り赤いジャージと鉢巻姿でついでに走り込みをしている。上野は悪ぶっているだけで、意外と苦労人なのである。
 上がる息は白く、春といっても早朝はまだまだ寒さが厳しい。

 折り畳んだ朝刊を各住居のポストに投函していく。
 閑静な住宅街の路地で、すれ違う人は誰もおらず、上野の走る息遣いと靴音だけが空間に響き渡っている。

 日も昇り、配達もあと1件。
 
 通い慣れた路地をひた走り、公園のように広い敷地があるいつもの邸宅を目指した。
 岡の上にある一軒の屋敷の裏門の前を通る。

 純プラチナ製の表札に品川。

 いつもの惰性で表札に気が付かない上野は、立派な裏門に対して小ぢんまりした新聞受けに朝刊を入れる。
 いつもなら裏門に立っている守衛のおじさんが門の向こうで新聞を受け取るのだが、今朝は休みなのかいなかった。
 特に何も感じずに裏門から遠ざかろうとするが、何かが引っ掛って立ち止まり、表札を確認した。

 ”品川”

 昨夜逃げ出すように出てきた品川の屋敷だ。
 以外に品川は近所に住んでいたようだが、上野は気が付かなかったみたいだ。

 勢いで友達になった品川とはどんな人物なのだろうと、思いを馳せる。
 不意に焼きたてのパンの香ばしい匂いが門の向こうから漂ってきた。
 こんな門の側に建物なんか無かった筈。奥の方に小さく見える白亜の屋敷と日本風の離れは遠いので、屋内でパンを焼いてもここまでいい匂いが来るとは物理的にありえない。

 ついでにコーンポタージュの食欲をそそる匂いまで漂ってきた。

 ぐぅぅぅ~。
 腹が鳴った。昨夜からというか、いつから食事していないかわからない。
 激しい空腹でいつの間にか裏門の格子を掴んでいた。

 飢餓状態で本能のままに美味しそうな匂いの元を格子の外から覗き込む。

 門があるすぐ側の高い塀沿いに、イベントで使われるような白いテントが建てられており、その隙間から料理の匂いが漂っていたようだ。
 丁度死角だった為に、上野は格子に頭を入れて覗くしかなかった。

 ウーッウーッウーッ! 警報が鳴り響く。
 即座に武装した警備員がどこからともなく沸いて出てきた。
 侵入者だとセンサーに感知されてしまったようだ。

 首だけ出した上野は狼狽して焦り、その場から逃げ去ろうとするが格子が首に引っ掛かって思うようにならない。
 そのうちに警備員に詰め寄られてしまった。

「貴様は何をしている?」

 警備員に救助された上野はその場で取り押さえられてしまった。
 幸い、新聞配達は品川宅で終わりなので、拘束されても業務に支障はない。

 言及に困っていると、テントからコック服を着たシェフ達が何事かと気になってぞろぞろ出てきた。
 視線がみすぼらしい上野に集中する。
 空腹のスイッチが羞恥へと即座に切り替わった。

「何事だね? 君達」

 最後にテントから出て来たのは丸ごとのフランスパンを持った品川である。雇っている使用人達とは違い、シルクで出来た純白のパジャマにナイトキャップを被っている。
 朝日を浴びた美しい金髪の貴公子に後光が差して輝きを放っている。
 なぜ、品川がテントに……?

「やあ、上野君。おはよう」凄絶な笑み。

 パジャマ姿の貴公子は上野を見つけて嬉しそうだ。
 しかし何故、屋敷の御曹司が朝早くこんな場所に?
 昨日負傷していた筈の手は相変わらず手袋をはめていて判らないが、大丈夫なのだろうか?

「……なんでお前が?」

「お腹が空いているのかい?」

 上野の質問と疑問は変化球で帰って来た。
 品川は持っていたフランスパンを引き千切り、警備員に取り押さえられて跪いている上野に与えようとパンの欠片を突き出した。食えと言っているみたいだ。それに、手も大丈夫みたいだ。

「昨夜の赤飯は食べてくれなかったようだね。毒なんて入れてないのに」

 借金取りに差し押さえられて没収されたなんて言えなかった。
 そして、突き出されたパンも意地汚く貰おうとは上野は思わない。

「き、気持ち悪くて食えるかってんだ。そんなのもいらねー」

 強がりを言う上野だが、腹は正直でグゥルルルと鳴っている。
 昨夜、赤飯を食べようとして借金取りに奪われたなんてプライドが許さずに言えなかった。

「ケーキの方が良いのかい?」

「朝っぱらからんな甘いもん食えるか」

「……クス。私の戯れにムキになる姿が面白いな。蒲田」

 品川は至福の笑みで哀れな上野を見つめ、善意の施しを続けようと執事を呼んだ。彼に蒲田と呼ばれた執事は懐から出したディナーベルを鳴らして支給と料理人を周囲に招集した。(ベルはディナー仕様だが、朝でも関係ないようだ)
 
 瞬く間に、上野の目の前にテーブルが出され、食器や飲み物が配置された。
 朝のきりりと冷え込んだ野外にも関わらず、上品な食卓が用意されて、高級ホテルのレストランを連想させるような使用人の立ち居振る舞いに妙な錯覚を覚える。
 上野が圧倒されている間に彼は席に座らされていた。

 支給が上野の前にまず運んできたのは上品なスープ皿に注がれたコーンポタージュだった。湯気が立っており、飲めば冷えた体を温めてくれそうだ。

「ちょ……おい! 俺は」

「君の朝食の主食までは解からないから少々無粋ではあるが」

 差し向かいに座った品川が得意げに言う中、朝食がテーブルいっぱいに運ばれてきた。
「沢山用意してみた」

 クロワッサンにロールパン、スコーンにホットケーキ、シリアル。そして、品川が先ほどちぎったフランスパンもとりあえず……。
 主菜と副菜はワンプレートにソテーしたソーセージとスクランブルエッグ、ブロッコリーがメインのホットサラダ。メニューが洋風だった為に、主食のご飯類は見当たらなかった。

「なっ……」

 支給によってナイフとフォークを装備させられた上野は狼狽しながら、幸せそうに微笑む品川の顔色を伺う。
 間髪いれずに使用人を使って朝食を用意されて出鼻を挫かれていた。


「全部君の為に用意した。食べたまえ」

「う……」

 上野は自分の為と親を含む他人に言われた例が無かった為に、品川の言葉に揺れた。

「め、飯はねえのかよ?」

 意外な一言だったのか、品川が少し驚きの表情で上野を見つめた。

「すまないが、用意していない」

「俺の朝は納豆ご飯と牛乳って相場が決まってるんだ」

 即座に上野の目の前にグラスに注がれた牛乳が追加される。
 品川の対応に少々戸惑った上野だが、自分の為に善意で用意してくれた物を無碍にも出来ず、まずは嫌いなサラダから手を付け始めた。

「そうか、じゃあ次回は用意しておく」

 上野の素直な態度に満足した品川は彼が食事する様子を愛おしそうに見つめた。彼の目の前にはコーヒーしか用意されていない。朝食は食べない主義らしい。

 何故、コイツは自分に施しを与えるのだろう?
 ふと疑問と不安が交錯し始める上野だったが、暖かいコーンポタージュのおかわりを頂いてすぐに忘れてしまった。

 上野は品川がちぎったフランスパンを鷲掴みにしてバターを塗ったりして下品にかじり始める。パンは硬く、カリカリの皮に難儀しているようだ。
 数あるパンの中でなぜ品川のちぎったパンを選んだのか?
 それは単純に”見栄えの悪いものから片付けて食べてしまわないと、それを捨てたりして勿体無い”という上野に染み付いた貧乏根性からだったのだが……。

「嬉しいな、上野君。私を選んでくれるなんて」

「ふぼっ!!

 一心不乱に頬張っていたフランスパンの破片を咽喉に詰まらせた。

「ゲーホゲホゲホ! うげっ おごっ!」

 上野が咽喉を押さえて胸をドンドンしながら、詰まったパンの水分の無さに苦しんでいる。即座に突っ込もうとした品川のボケなんだかガチ本気マジなんだかよく解からない一言に対応出来ずに自滅。
 差し向かいにいる品川は表情も変えずに上野をただ見守っている。

「上野様、水です」

 側にいた品川の執事に水のグラスを受け取った上野は一気に煽った。

「ヒーッ、ヒーッ……。何なんだ今の仕打ちは?」

 ただの自滅である。
 朝食の席でむごたらしく転げまわりそうになる上野は、気品溢れる上質な食卓と庭園にそぐわず、ただ浮いている。
 静寂の中、爽やかに囀る鳥の鳴き声だけが品川家の門の近くの木々で響いていた。

 施しが金持ちの道楽なのだろうか?
 滑稽な生き物と化した上野は咳き込んで目頭に涙を滲ませながら赤面する。
 目の前の品川はともかく、大勢の使用人達に凝視されて食事をしていたのに今更ながら気が付いて、身動きが出来なくなってしまった。

「一体何が目的なんだよテメー?」

 看かねた使用人にテーブルナプキンで顔を拭われた上野がキッと品川を睨み付けた。

「友達がお腹を空かせているなら手を差し伸べなければ行けないと思ってね」

 品川は表情一つ変えずに、湯気を立てたコーヒーに口を付ける。

「目的はホントにそれだけか? それだけの為にここまでしてくれるのか?」

「疑り深い人だな君は」

 待ち伏せして使用人を集めて食事を用意するのはかなり殊勝で奇特な貴公子である。
 ここまで上野に執着する意味が未だ不明のままだ。

 貧乏のどん底にいる青少年と、何の不自由も無さそうな金持ちの青少年が野外の食卓を囲んで一緒の時間を過ごしている事は、普段の日常ではありえない。
 しかし、この一時は、


 ピピピピピピピピピピピピ……!


 上野がジャージのポケットに仕舞っていたキッチンタイマーによって妨害された。
 今時、携帯電話のタイマーではないのが可哀想な男である。

「ヤベー、時間じゃねえか」

 キッチンタイマーを止めた上野は席を立った。
 貧乏でも、意外と忙しいようだった。

「じゃ、俺はこれで……」

 立ち去ろうとする上野を、品川は返事もせずひたすら凝視している。
 気まずい。

「あ、ありがとう、品川。め飯、食わせてもらってよ……」

 いつもは感謝しない上野が照れ臭そうに、鼻の頭をポリポリ掻きながらお礼を言う。
 すると品川は輝くような笑みを浮かべた。

「どういたしまして、上野君」

 威圧感のある無表情から一変、美しく微笑む品川の表情は光を放っていた。
 しばし見惚れる上野であるが、

「じゃ、じゃあな」

 理性を引き戻して品川に背を向けた。
 機敏な動作で品川邸の荘厳で重厚な門を出る。
 急いで次のスケジュール先に行かなければ一日は回らないのだ。







 門を出た後はげっそりしながら家路へ急ぐのだった。
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